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何の変哲も無い砂丘

今日の砂丘もどんより空に付き合ってドーンと淀んでいる。
近日目立つのは、草原化された砂丘部分の緑が濃くなったことだ。
浜昼顔は可愛いい方なのだが、砂の動きが少ないところは
やはり繁殖しやすい様だ。
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砂丘植物の繁茂も問題だが、
それ以上に牧草類(遠山教授が持ち込んだとされている)は悲劇的だ。
びっしりと旺盛な繁殖力をあちこちで発揮している。
植生を乱した負の環境遺産だ。
ニセアカシヤと共にこの処理には
億という資金が必要かも知れない
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ハマナス場の牧草も時々少しずつ抜いているが、これでは埒が空かない。
今朝も20株ほど抜いたが1時間近く費やしてしまった。
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市道沿いの山桜も数十本確認手入れ続行中だ。
今朝も3本竹杭で養生をした。

雑草、ニセアカシヤは目の敵にしているが、
山桜は愛しくて毎日の成長と無事を確認するのが楽しみだ。






ニセアカシヤなどの不要林は用材としての価値は殆どゼロ、
現状ではむしろ伐採されて放置され、このこと自体が問題でも有る。

ニセアカシヤに限らず、県内の不要材、廃材、間伐材、
庭園の剪定材など、はたまた雑草にいたるまで資源として実に有用と思っている。
バイオなどへの活用への道もさることながら、
直接燃料としての活用である。
チップ化、ペレット化等による一次加工で燃料資源としての応用が広がる。
木材資源は元を正せば太陽によって再生される太陽エネルギーの化身である。

家庭用、工業用はもちろんこと私が特に注目するのは発電である。
ケースによっては熱直接供給と組み合わせれば熱エネルギー効率も
格段に向上する。

天ぷら油による内燃機関の応用がやや注目されているが、
内燃機関へのダメージなど克復しなければならない問題もあり、
又熱効率的にも決して良く無いのである。
さらに量的にも忸怩たるものがある。

電気に化けさせれば、熱変換効率的にも有利であり、
利用も多角化し、将来の電気自動車普及を視野に入れれば尚更である。

もう一つの狙いは、自然環境の保護と育成を併せ行うことが出来る。
例えば非常に繁殖再生力の強いニセアカシヤを砂丘周辺から駆逐する。
砂丘周辺の森の間伐で森を美化し、加えて森林の活性につながる。
さらに加えて休養林として、ひいては観光資源として活用の路が開ける。

電気エネルギー源の多様化、ローカル化によるエネルギーの安定供給は、
エネルギー安全保障上欠くべからざる要件と思う。
従来の発電方式に附加して、風力、太陽、地熱と温泉熱、波力、そしてバイオマス資源
の活用である。

木材チップをガス化してそのガスを応用する場合と
燃料として燃焼により蒸気を作り、
タービンあるいはスターリングエンジン等を動力とする場合が
端的に考えられる。
何れが適切かは、規模や利用形態で決まるであろう。

日本国、ひいては我が県は森林県、資源大県であることを自覚しよう。
ニセアカシヤと松の大木が砂丘地のあちこちに転がっている。
実にもったいない。

県内の資源分析から始めて活用の本格研究が成されるべきではないか。
ネットで調べるとある県では定量的分析が行われているところも有るが、
残念ながら我が県は、お国の発した事の二番煎じ的なことしか見あたらない。
人材不足でしょうな。

折角我が県には、環境大学があるが工学系あるいは理科系として
性格が明確でなく、環境工学の研究施設も無いであろう。
結果として世界が求めている人材は育てられないだろう。
ここで大改革をやって、世界中から優秀な教授と学生を集め
主要な授業は英語で行うぐらいの気概を持つことだ。
究極は世界の環境人材は鳥取で育てるのだ。

ややもすると農地を潰し山地を壊すような環境破壊を伴う
ヘタな企業誘致が横行している。
人材輩出の教育に投資する方がずっとずっと有為ではないか。
いかなる場合も最後は人が問題なのである。

世界も国も地方も将来に亘って一番重要なのは環境対応である。
環境施策とビジネスが人材を要求している。
未来へのキーワードはこれに尽きると思うのである。

木材資源は廃材、間伐材など多様であると同時に
エネルギー資源として雑草、ゴミなども含め眠れる資源を
活用する事は次代の要請である。

今日は砂丘周辺について主に言及したが、
山間地におけるローカル発電は産業としても有効であろう。
智頭町、若桜町、大山周辺の市町村、日野町、日南町など
森林再生と併せて早急な取り組みが求められる。
言うなれば全県が対象である。

by tomiot3 | 2009-05-27 21:00 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)