梅雨の晴れ間は靄だった
早朝5時過ぎの砂丘は深い靄に覆われていた。
駟酏山はほとんど視界から消えて、ラクダの背さえぼんやりとだった。
こんなに早い時刻、犬を伴った女性が海岸方面に砂中を進む。
往き帰りに竹林を歩いた。イノシシ君の食欲旺盛には感服だ。
ガサゴソ?、イノシシ?女性、男性? 頭にタオルを被った女性だった。
“採れますか” すかさず“無いですわー”
今日もイノシシに軍配。
それでも女性は手にした掘る道具をふるっている。
昼頃は靄も晴れ、パラグラもゆらりゆらり。
夕方は馬の背が夕陽を浴びて白くまばゆい。
日没までまだ1時間もある。
晴れた筈の靄も完全ではなく、陽光もフィルター経由だ。
北寄りの涼やかな風が結構強く吹き付ける。海士島に波頭が少し立っている様だ。
ハマナスがまだ花を咲かせている一方、赤い実がふっくらしてきた。
風でレジ袋が飛んできた。
好都合、その袋を拝借して帰り道自転車道と市道の一部の
ポイ捨てゴミを集めた。
3番カーブを過ぎて市道に出る出口左手に以前からのゴミが気がかりだった。
なんと散らかったゴミのほとんどは、猫用フードの空小袋だった。
どうしてこんなところに?
野良の犬猫を可愛がる人が何人か居て餌を与えている。
いわゆる動物愛護精神旺盛な方達だ。
だが私はそうは思わない。
野良は野良、しかるべき管理をすべきと思っている。
自分勝手な愛護精神って、と疑問に思えてならない。
動物が介在する病気だってある訳だ。
人に迷惑をかけない精神から逸脱ではないだろうか。
ものの数百メートルでかなりの量になった。
集めたゴミは明朝改めて、他のゴミと共に回収する。
それにしてもうんざりですなー。
先日、ある新聞の投書欄に他県の人の投書があった。
大好きな大山の自然を満喫したのはよいが、ポイ捨て、不法投棄ゴミの
多さを嘆いた内容だった。
恥ずかしいことだ。民度の低さが情けない。
by tomiot3 | 2009-06-14 21:37 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(1)