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砂丘の緑

砂丘の草原化が言われ出してから久しい。
今年は梅雨期の長期化で一層緑が濃くなったと感じている。

元来の砂丘植物と外来の植物が混植となっているのが現状である。
外来も一通りではなく国産と外国産植物が入り交じっている。

草原化が進む背景や原因はそう単純ではないと思うが、
きっかけは千代川河口付け替えが一番のダメージで、
戦後の植林がさらに砂の移動を妨げ、厳しい環境でも生き抜ける
本来の砂丘植物が後退し、代わって外来種が攻め入ってきた。
さらに人口によって、k牧草などが持ち込まれ、驚異的な繁殖力でもって
砂丘を制覇しているのである。

公園区域外となっているハマナスのところやその周辺の牧草のはびこり
は全くもって処置なしの状態であることも草原化の証拠である。

また砂丘植物でもハマゴウは強靱で繁殖区域をどんどん広げつつある。

最近になって、個人として計画的に淡々と除草しようと決めた。
息長く細々でも良いから、一日最低100本、又は10平米は除草すると決めた。
実際には実行できない日もあろうが、塵も積もれば・・・式でやってみよう。
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写真の真ん中辺りが除草した処、分かるかな。

夕方、もと県営駐車場端に人が集まっている、
18時を回っているのでそろそろ薄暮になる。
実は鳥取市職員による除草ボランティアとのこと。
市職員以外の知り合いも混じっていた。
除草区域は最近に農業トラクターがひっかいたところなので、
おがいた砂から草を引っ張り出すのだろうか。
60名ほどの人達だ。
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その近くの合わせ谷スリバチの除草を最近行っていた。
草苅機による刈り取りなので、最初に行われたところはもう大分生えている。
傍を通ると草の青い臭いがする。
刈ったすぐの見た目は良いが、こうした方法はどうも釈然としない。
ゆっくりでも良いからなぜ根っ子から引き抜くことをしないんだろう。
スリバチの形状も砂の補給がなくなり小規模化し、草原化が著しいようだ。
草が繁茂すればするほど砂の動きは止まる。
こうした意味からも徹底的除草方法を採るべきでは無かろうか。
スケールを小さくした合わせ谷スリバチ かっては泉が湧いていたそうな。
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また人工植林の影響も砂丘を小さくダメにした。
砂丘の植林はもっともっと伐木をしなければ。
福部砂丘の砂丘入り口周辺の樹木もこの有様。
砂丘のスケール感を縮めるのに大いに貢献している。
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by tomiot3 | 2009-08-21 21:32 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)