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ああ!ウイーン・フィル

昨日ETVでズービン・メータ指揮ウイーンフィルの来日公演録画が放映された。
生中継はFMでチェックしていたが、
やっぱり顔が見えると音楽がより身近に感じられる。

バルトーク「管弦楽のための協奏曲」
なんとコンマストップは女性、二番手にシュトイデだった。
一昔前には女性が加わるなど考えたことも無かったが
だんだん慣らされて来たのも事実。
この度もファゴットに女性が見えたが、
さすがにコンマスに女性はショッキングだった。
しかもオーストリア出身でなく、
ブルガリア・ソフィア出身のアルベナ・ダナイローバさん(33)ということだ。
厳正な目隠しテストで選ばれた人だから相当な実力者なのは間違いない。
それでも強烈なウイーンフィルのファンとしてはビックリ仰天。
退団したウエルナー・ヒンクの後任か?

次に演奏されたのはベートーヴェンの交響曲第七番、
ここでトップはシュトイデに変わって、ダイナローバが二番手になった。

この曲はウイーンフィルで一番沢山聴いた曲になるかも知れない。
大好きな曲の一つでこれを聴くとわくわく勇気が湧いてくるのだ。
ことに終楽章のオスティナートの唸りが大好きだ。

今回の来日メンバーは一部の人を除いて相当交代しているようだ。
ことに主席クラスでクラリネットのシュミードルほかは顔なじみが見えない。
それでもシュトイデ、第一Vnのエックハルはじめ何人かは鳥取のこの地を踏んだ人がいた。
妻がつぶやいた。“知った人が少なくて寂しいな”

ウイーンフィルのウイーンフィルたる由縁、演奏の迫力は充分伝わった。
かって聴いたショルティやクライバーの印象をぬぐい去ることは出来ないが、
何たってWPOは素晴らしい。

アンコールはヘルメスベルガーのワルツ、J.シュトラウスのポルカだった。
勿論他の追従を許さない堂に入ったものだが、
七番の後は無くても良かったような気がした。
まあこれも熱烈日本ファンへのサービスだろう。

by tomiot3 | 2009-11-07 21:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)