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野生との出合い

昔子どもの頃、田舎に暮らしていてもタヌキやキツネに出合いたくても
出合うことなど一度も叶わなかった。
ところが市街地も近い鳥取砂丘周辺ではタヌキは当たり前、イノシシも
ほぼ当たり前、今度はキツネの登場と相成った。

今朝のこと、朝靄煙る自転車道をいつものようにてくてく、
このルートで不思議とその他の場所よりも涼やかな曲がり道がある。
頭上の樹木の所為なのかとも思うが、格別に他より多いとは言えない
のに何故かは分からないが、幾ら暑いときでもここ20メートルくらいの間は
スーッと心地良い空気が頬を撫でてくれる。

5時半頃であろうか、そこに差しかかろうとしたとき、
数メートル先を茶色の犬が横切った。
えーここら辺に野犬なんか居なかった筈だが?
まだ薄暗い石崖
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横切ってそのまま2メートル程の石垣を軽快に昇った。
しっぽが箒のように大きい、顔は細面、これはキツネだ!
崖を登って樹間からこちらを観察している。もう明らかにキツネだった。
カメラを構えようとしたら、足取り軽く樹間を抜けて行ってしまった。

人間への警戒心はほとんど無さそうで恐怖心よりも好奇心で観察されたみたいだった。

山の中には恐らく仲間や家族が居るに違いない。
また遭おうぜ。

しばらくして常連ウオーカーのご夫婦が差しかかったので
キツネの話をした。するとご亭主曰く
“わしも2度ほど見ました、なかなか信用されんですけー”
私の証言で嘘ではなかったことが証明されたと言う風で喜ばれた。

昨日盗まれた桜杭を新しく打ち込んで霧雨の中しっとりと濡れて
1時間を費やした。
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日中も相変わらず霧がかかって視界は良くない。
そんな中、砂丘は日曜日とてそこそこの人でだった。
パラグラも馬の背の向こう側からふわふわと姿を現す。
恐らくもう少し霧が雨に近くなればパラグラは出来ないだろうが、
今パラグラには好都合の弱い風が海から吹き寄せているのだろう。
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多鯰ヶ池と県道に挟まれた森の方角から男の大きな声が聞こえてきた。
ひょっとしたら、捕虫網を振り回しているのじゃないかな。
木立にさえぎられて声はすれども姿は見えず、何百メートルかを
行き来してようやく見つけた。
やっぱりそうだ。捕虫網を振り回している。男二人は確認出来た。
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この辺りは保護区になっている筈。
違法者か調査目的などの許可者なのかは分からない。
近くの神社境内入り口に岡山ナンバーの車が駐まっていた。
生態調査だとしても疑問点がある。鯨の調査捕鯨の例もあるから。
市か県にいずれ確かめてみなくては。
それにしてもなぜこうした区域に
生態系保護の印というものが見当たらないのだろう。

徹底した自然保護、景観保護の確立が求められている。
我が国では利害や利便優先の姿勢が強すぎてこの種の条例が出来ても尻抜けである。
イギリスの環境保護の徹底ぶりをもっと勉強して欲しいものだ。

by tomiot3 | 2010-07-04 21:00 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)