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樹下美人とヴィオラ

白亜の殿堂仁風閣で「仁風閣の樹下美人 石谷孝二・加彩テラコッタ展」が開かれている。
今日は初日なので午前10時から作者の石谷孝二氏によるトークがあった。
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これに花を添える眞家利恵さんのヴィオラで
「トロイメライ」と「バッハ無伴奏曲」が演奏された。
場所は謁見の間なので50人も入れば満杯だ。
「トロイメライ」「バッハ無伴奏」の二曲が無伴奏で演奏されたが、
なんと演奏前からお隣の西高校から
応援団らしき大太鼓の音がドンドンと三秒間隔位で響いてくる。
眞家さんはめげずに弾き始めたが聴く側の方が気になった。
おまけにカメラのシャッター音までパシャパシャと盛ん。
主催者の仁風閣館長が謝罪方々、眞家さんにもう一曲お願いして
「ふるさと」がアンコール的に弾かれた。
この仁風閣は防音的なことは一切無いので
西高の応援団、ブラスバンドの練習でこの手の被害?に遭遇することが良くある。
仕方がないと言えばそれまでだが、建物施設の雰囲気は抜群だが
大欠点のひとつだ。
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眞家さんはたったこれだけの演奏で遠くからご苦労さんでした。
ヴィオラの音色は地味であるだけに余計心に滲みるものが有る。
彼女の鳥取県への登場で音楽世界の扉のひとつが開かれた功績を忘れない。

淡くピンクに彩られたテラコッタの樹下美人と名付けられた作品の数々、
石谷孝二氏のトークと共に館内のあちこちに展示された10点以上の作品は
館の雰囲気にすっかり馴染んでいる風だった。
試行錯誤しながらの制作秘話などに耳を傾けた後なのでより身近な
鑑賞眼で接することが出来たようだ。
900℃をくぐり抜けた樹下美人にはそれなりの生命力を感じた。
石谷孝二氏のレクチャー
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今月17日(日)まで開催される。

by tomiot3 | 2010-10-01 21:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)