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遅遅

東日本震災、あれから早7ヶ月が経ってしまいましたねー。
復旧の前段として大切ながれき処理、高台への移転計画等の復旧復興、
そしてエネルギー政策などちょいとスピードが遅すぎやしませんかねー。

がれき処理の遅れで、あちこちで火災が発生している始末。
一部で仮設焼却炉を設置して処理が始まったが、これとて目を見張るほどのものではない。
いち早く打ち立てた全くの私案では、がれき集積地或いは仮設住宅地の近くに
仮設焼却場をあちこちに設置して、木材を中心としたがれきを焼却しながら小規模発電と地域熱給を
したら良いと考えていた。

エネルギー、これは主に電力を主に論じられて居る訳だが、
政府として原子力に対する定見が定まっていないのではないか。
野田総理の国連での演説は非常に曖昧な表現で逃げていたように思えた。
これには愕然としましたねー。
原発廃棄への方向性は国民の総論としても国是としたいものです。
原発輸出への欲気がちらちらしていた。
自分ちは止めるけど、ひとんちはどうぞか。

私論では、将来原子力のへこみ分は自然循環エネルギーで賄えると考えている。
ただ太陽光、風力の不安定電源が脚光を浴びている風潮が気にかかる。
もっと多様性のエネルギー論を展開して、
我が国の総力を挙げて研究・開発を促進しなければ。
太陽光、風力、蓄電機能を持つ電気自動車などなど、
スマートグリッド、或いはスマートシティーの実験実証がようやく始まったことに期待を寄せている。
自治体の取り組みも自治体間の格差はあるものの関心を深めて来つつあることに希望がある。
エネルギーの自産自消、ローカルエネルギー重視は僕の自論だから。

エネルギー問題は発生源ばかりではないのではないか。
いかにエネルギーを消費する側の少量を減らすかが重要と考えている。
例えば地熱利用である。住宅、オフィスビル、工場、農業、或いは観光施設、
公共施設などなど、地熱利用が進めば、夏場、冬場の需要を抑えることが出来る。
今夏の節電騒ぎは起こらないだろう。

被災地の仮設住宅では冬場の寒さ対策が問題になっている。
断熱など住宅性能もさることながら、仮説を立てる前段で電柱掘削機等で
5メートルの穴を掘って、再熱パイプを埋め込むくらいのことは簡単にできた。
加えて壁・床・天井の断熱をしっかりやっておけばきびしい夏場冬場を凌げただろう。
エアコンを設置しているが、東北地方の冬場ではエアコンの能率が悪すぎる。
地熱利用は現段階のコストはやや高めだが、仮設対応の簡易化と集約で
対ランニングコストを考慮すれば、脱原発、脱石油という仮題をも満足させることが出来る。

もう一つ残念なのは、先のがれき処理と合わせて、
豊富な森林資源を活用する。つまり薪やペレットストーブを震災地に採用できなかったものか。
がれき処理、森林保護などと併せて、ストーブ生産などでちょっとした地域産業興しも出来ただろうに。

以上は6月から7月にかけての入院中に構想した一部だが、
今の政府や自治体のレベルでは実現は覚束ない。

地方鉄道の復旧もすごく気がかり。
先般ようやく国が50%補助の線を出したが、
例えて三陸鉄道の復旧費を150億円とすると、未だ75億円も足りない。

by tomiot3 | 2011-10-08 21:00 | 多論好論 | Trackback | Comments(0)