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ファツィオーリ

ファツィオーリって解りますか。
今朝のクラシック倶楽部は
第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサートの模様だった。
会場はサントリーホール。

使われているピアノに目が吸い寄せられた。
FAZUOLI
名前からしてイタリアっぽい。
ピアノの稀少種だ。

ずっと以前、栗東市文化会館さきらに聴きに行ったことがある。
何でもわが国でこのホールがこのピアノを最初に導入したとのことで、
わざわざ聴きに行った。
現在でも数カ所のホールしか常備していない。
さきらのはF278フル・コンサート。
この上にさらに巨大なF308と言うのが有るが、わが国には多分まだないと思う。
ちなみにこの数字はピアノの長さを示すもの。
スタインウエイはD274、ベーゼンドルファーは290である。
ソフトペダルやハンマーに独特な機構を持っているという。
お値段は世界最高なんだって。
全くカスタムメイド、つまり手づくり。
尤もベーゼンなどもそうだ。

音そのものはさきらでもそうだったが、物珍しいと言うことが先行してしまった。
その音に魅せられた記憶はない。
今日の場合もスタインウエイのように硬質で輝くような音ではないし、
さりとてベーゼンのように響きがまるでシンフォニックという訳でもなかった。
ハンマー機構などが独特で輝くような高音に特徴が有ると言われているが、
今日の印象では音が少し重いように感じられた。
サントリーホールに常備されているのか、或いは持ち込まれたのかは不明だが、
未だ熟成された音になっていないのかも知れない。

今日の放送の曲目は下記のとおり。

「なつかしい土地の思い出 作品42 から 第1曲「めい想曲」、第3曲「メロディー」」
(作曲)チャイコフスキー、(バイオリン)セルゲイ・ドガージン、(ピアノ)ダニール・トリフォノフ
「ワルツ・スケルツォ ハ長調 作品34」
(作曲)チャイコフスキー、(バイオリン)セルゲイ・ドガージン、(ピアノ)ダニール・トリフォノフ
「幻想小曲集 作品73」
(作曲)シューマン、(チェロ)ナレク・アフナジャリャン、(ピアノ)ダニール・トリフォノフ
「映像 第1集」
(作曲)ドビュッシー、(ピアノ)ダニール・トリフォノフ
「ユモレスク 作品101第7」
(作曲)ドボルザーク、(バイオリン)セルゲイ・ドガージン、(チェロ)ナレク・アフナジャリャン、(ピアノ)ダニール・トリフォノフ

by tomiot3 | 2012-12-21 21:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)