懐かしき音?
懐かしき音
フォルテピアノ奏者小倉貴久子さんの最新CD「輪舞(ロンド)~モーツァルトの輝き~」が手元に届いた。
早速サアーッと聴いてみた。
生き生きとしたタッチとテンポ、なんとト爽やかなこと。
プラグラムノートを書いた磯山雅氏の書き出し。
「息を吞むようなモーツァルト演奏が誕生した」
このフレーズがすべてを言いあらわしている。
ピアノのによるモーツァルトの名演奏は数々あれど、ピアノフォルテという
モーツァルト時代の楽器による演奏はかく有りしかと、連想する。
ピアノという楽器は素晴らしい。
素晴らしく調整されたピアノですぐれた演奏家が自在にコントロールする音と音楽の世界は、
言うまでも無く素晴らしい説得力を有する。
だがフォルテピアノによるモーツァルト当時の楽器の音の復元を、これ程までに演奏されると
また別の音楽の聴き方がうまれる。
時間をかけてヴァルター・モデルのフォルテピアノの魅力をじっくり堪能しよう。
もう1枚「月の光」~エラールピアノとフランスのうた~も一緒に届いた。
これまた魅力の1枚だ。
すっきりとしたエラールピアの音にのせて歌うソプラノ野々下由香理さん歌が素晴らしい。
彼女は難解か聴いている。ノンビブラートで歌う透明感のある歌唱が魅力だ。
バッハコレギュウム・ジャパンなどで何度か聴いている。
使用されたフォルテピアノはエラール パリ 1874年だそうな。
この魅力的なCDを聴いていると、ドイツ系の歌曲をこのピアノで聴いたら・・・。
CDをじっくり聴く時間的余裕って意外と無いものだ。
聴きたいCDは山ほど有るので、いったいこれからどれだけ聴けるかを考える。
ボーッとしていたり、自然を散歩したりする時間も大切にしたい。
さりとて聴いてばかりはいられない。
いい加減な自分としては、結局はあるがままにと結論する。
by tomiot3 | 2013-11-27 20:08 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)