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広島災害への思い

花崗岩の風化した真砂土地帯、そして幾筋もの沢。
  
確かに今回の災害の直接的原因は未曾有の豪雨であったことに間違いは無い。
だが、先日も触れたが、一目見ただけで広島の宅地開発は危険だと思っていた。
山の裾までいたり、更に削って宅地を開発していた様は、まさに異常としか言いようがなかった。

今回の災害に遭われた方々のことを思うと心が痛み、
とても言いにくいことだが、そこに住む方達の認識も決して高くはなかったのだろう。

県行政などはハザードマップで危険地帯を報せていたそうだ。
だが報せるだけで、本気で住民に訴えかけるとは言い難い。
又、必ずしもハザードマップエリアだけが災害に遭った訳ではないようだ。
行政に、明確に緊張感が欠けていたことが分かる。
避難勧告の遅れなど、目を覆うばかりだ。
行政も、住民も、普段のイメージトレーニングでも行っていたら、早めの非難も可能だっただろう。

無規制無秩序な宅地開発は、全国至る所に散見される。
行政は、如何に言い訳しようが、危険地帯を見過ごしていたのだ。
産官学の協調が生かされていない。

規制するための法整備も為されていなかったのだろう。

この様な災害は毎年のように発生し、今後は更に増加することが予想される。
人々は生命財産を失い、災害復旧費は莫大な額を要する。
この様な連鎖をどう断ち切るか、国も地方も真剣に考えねばならない。

事後に様々な学者が登場し、この様な地帯は危険だったと指摘する。
なぜその声、意見が生かされてこないんだろう。

素人が見ても危険と分かる地帯に、需要に応えるためとは言いながら、
ドンドン処かもわず開発を進める業者にも責任の一端が有るのでは無いか。

今回の災害を空撮で見れば、災害どうぞと言わんばかりに宅地が造られ家が建ちである。

根底には都市政策、国土利用のアンバランスなど国政を含めた行政の貧困がある。
ハッキリ申せば、行政の怠慢で有り、人災と言える。
他人事ではないのだ。

ご冥福を。
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by tomiot3 | 2014-08-21 21:21 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)