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馬脚が現れた

鳥取市庁舎移転新築に98億4千万円という数字が発表された。
これは当初から予想されたことで、現地耐震改修は30億円と高め、
移転新築はどんどん下げて65億円という数字を市民に刷り込んだ。
分かりやすく言えば悪意の陰謀である。
一旦事が決まればしめたもの、数字を上げてくると踏んでいた。
すったもんだの時点で東日本震災復興、東京オリンピック関連による
人手不足、資材高騰などにより当然のこと建設費が上昇することは自明の理であった。
そしてなおかつ人口減の推計を含めると、今の時点、時代推移をはかると建設すべきで無いと考えていた。
中核都市云々も急に湧いてきた問題のように報道されているが果たしてそうなのか。
中核都市となれば鳥取市は発展するのか、或いは究極的に市民生活は豊かになるのか?
これらは全く市民の関与すること無く話が進められていたのだ。

現地耐震改修は30億円という数字がでっち上げられ、耐震改修派の積み上げた20億円を蹴飛ばした。
耐震改修であっても先の建設費高騰の煽りは受ける。
だが分母である母体が小さい分、増工分の影響は小さい。
なおかつ私見では工法やレベルの見直しでむしろ20億円はかからないと踏んでいた。
いまや耐震改修工法も技術進歩しているのである。
真に投資すべき庁舎はまだまだうん十年先でよかった。
と慚愧に思っている。

建設費を簡単に増やしてくる市当局に不信感を募らせている。
市の上げ連ねている理由には納得出来ない。
むしろ65億という数字を出した時点で、鳥取市の将来構想、人口動態などを含め
説明されるべきであった。
それらビジョンなくして市民の目をくらませる数字として発表され、市民はまんまと乗せられた。
一旦決まれば、とんとんと数字が出てくる。
全くもって一帯どっちを向いている姿勢なのかと憤怒を覚える。
有識者という名のもとの委員会に諮られたようだが、所詮は御用な人々の集まりである。
中核都市になってくれなんて思わない。
この影響下で県保健所を市に移管するとしているが、市民にとってこのメリットってなんだ。

国の場合、集団自衛権や米軍のオスプレイの横田基地への配備について、
丁寧に説明すると官房長官は述べた。
丁寧にとはなんぞや?疑問仏仏だが少なくとも丁寧には今の流行言葉だ。
ところが鳥取市当局はそれすらも怠っている事例だらけである。

合併特例債にとらわれて鳥取市の将来を過ってはいけない。
市民が納得する或いは100年の大計すら語られることの無い、
都市構想無き市庁舎建設に危惧が拭いきれない。

先頃、東京都豊島区の新庁舎建設例が報じられた。
これなど如何に住民負担を少なくするかに苦慮しているのである。
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鳥取市の場合も市庁舎建設のための基金が積立てられていたと聞いていた。
しかし、竹内市長時代にほとんど取り崩されたとも聞いている。
これらの実態を知る市民はほとんど居ないだろう。

今でも旧市民病院跡地が適地がどうか、疑問が拭いきれない。
防災拠点としても適切であるとは言い難いと考えている。

実行段階で建設費はまだ上昇するかも知れない。
或いは不落札という事例だって有る。
鳥取市行政は姑息である。
ゴミ焼却場にして然り。
百年の大計無き鳥取市に豊かな郷土が生まれるだろうか。

by tomiot3 | 2015-05-12 13:22 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)