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ひねもす夏日のくつろぎ

今日も全国各地、北は北海道から始まって夏日そして猛暑日を記録したようだ。
幸いに鳥取の今日は昨日に較べると格段に過ごしやすかった。
フェーン現象も落ち着いて、遠く工場の煙突の煙は北から南へとたなびいていた。

昼下がりはすっかり睡魔の虜になって、しばしの昼寝。
昨日よりは空気も乾いて扇風機の風で十分だった。
お陰で久しぶりのくつろぎ時間が持てた。

朝録画して置いたクラシック倶楽部のビデオをプレイバック。
堀米ゆず子 円熟の響き
~バッハとブラームスを弾く~
ヴァイオリン:堀米ゆず子、ピアノ:リュック・ドゥヴォス
【曲目】ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108(ブラームス)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004(バッハ)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV10005からラルゴ(バッハ)
東京・上野学園石橋メモリアルホール堀米自身の言葉 バッハは背骨、ブラームスは感情のひだ、
1957年生まれだから58歳か。音楽も人間としても脂がのってきた感じ。
1980年にエリザベト王妃国際コンクールで日本人として初の優勝。
現在はベルギーを拠点として、ブリュッセル王立音楽院教授としても評価を得ているようだ。

皆さんの記憶にも留まっていると思うことがある。
それは、2012年8月、東京からブリュッセルへ帰国する途中、乗り換えのためフランクフルト国際空港に立ち寄った際、手荷物扱いで持ち込んだ時価1億円相当のヴァイオリンを税関当局に発見され、押収された。
我々からすると、なぜ?理不尽なことと思った。
その後やっさもっさの末に返還されたが、ほかにもこの手で押収されたヴァイオリニストが存在する。

ブラームスはヴァイオリンソナタ3番、彼女の言をを待つまでも無く、ブラームスのひだがひたひたと忍び寄る
感情の起伏が堪らない。二楽章アダージョの柔らかな歌い出しは、何という憧れと優しさだろう。
堀米はブラームスと向き合える歳になったと語る。
押すだけで無く、引くことを大事にしていると語る。
それはアルゲリッチとの共演で得たとも語っていた。
ピアノも素晴らしかった。

バッハはりシャコンヌについて多くを語っていた。
ピリッと張りつめた中に得も言われぬ自由さを感じる演奏だった。
この暑い最中、扇風機だけで身じろぎもせずに過ごした数十分だった。

上野学園石橋メモリアルホールは1974年に当時都内でまともな小ホールは東京文化会館小ホールくらいで有ったという。そこにオルガンを配した室内楽ホールとして誕生、33年経過して一旦閉館し、2010年5月に装い新たに再オープンした。
最初も再度も音響設計は永田音響設計事務所だった。
実際にはそこで聴いたことは無いが、永田穂氏が拘わったホールだからということもあり、
録画で聴く限り、504席のすてきな室内楽ホールだろうと意識した。

16時頃は碧い空も望めた。
よーし午前中は中途半端な歩きだっtから、出かけるか。
智頭の谷方向は雨のようだが、個々は大丈夫だろう。
途中ハマゴウの裾刈りなどしながら、目的地近くになって突然大粒の雨が。
仕方なく引き返す。
たちまちシャツ袖が腕に張り付くくらいに濡れた。
所がアスファルトが濡れた程度で雨はあっさりと去ってしまった。
むーっと水蒸気と独特の臭気がむせ上がってきた。
この雨はよくない雨だった。
お陰ですっかり汗をかき、変えると同時にシャワーせねばならなかった。
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アスファルトから湯気が立ち上る。遙か向こうの市街地は照らされていた。
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もうこれで涼しさとはお別れ。
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by tomiot3 | 2015-07-14 21:19 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)