御巣鷹山の30年 続き 事故の前兆があった

事故の前兆があった
日航ジャンボ機墜落事故の事故機は
123便、ボーイング747SR-100機体記号JA8119、製造番号20783。
事故7年前の伊丹空港における尻餅事故の後、修理を終えてⅠ万回以上の運航に使われたという。
このジャンボに搭乗した機長はたくさん居る訳だが、
この機体は搭乗者仲間内では「真っ直ぐ飛ばない飛行機」と噂されていたそうだ。
事故時の強い衝撃で尾部が微妙に歪んでいたと思われる。
圧力隔壁修理時に徹底的検査をしなかったのか。
そもそも尻餅事故が起こった後、この再び機体は使うのだろうかと疑問に思ったことを思い出す。
元機長のお二人の証言が民放で紹介された。
この機体は「真っ直ぐ飛ばない」つまり垂直方向舵を真っ直ぐしても微妙にずれるという。
僅かに垂直方向舵を(右か左か)切らないと直進出来なかった。
方向舵を曲げた状態で真っ直ぐ飛べば空気抵抗が増えて燃費は悪くなる。
燃費も悪くて燃料消費量が多い事を含めて整備には伝えたという。
その時の整備の答え、“搭載燃料は十分余裕があるから心配しなくても良い”
飛行する度に後部の化粧室ドアや格納庫ドアの立て付けが悪くなっていた。
このことも整備には伝えられていた。
しかし、地上では正常になってしまう、飛ぶとダメになると言うことを繰り返していた訳だ。
飛行機は地上と気圧の低い上空では機体ストレスが異なる。
だからこのような事は起こりうる訳だ。
分かりやすく云えば、離着陸を重ねる度に機体は伸びたり縮んだりしていた訳だ。
飛行回数を重ねる度に修理した圧力隔壁にもストレスを与え続け、あの様な事故につながった。

在る機長経験者が語っていた。
なぜもっと原因究明するように要求しなかったのかと。
事故の前兆というものは何かしら起こるもの、
その針のような穴を見逃さない姿勢こそ求められる。
常識的に片付けた時に重大な事故につながる。
搭乗員も整備陣はたまた会社全体にその様な気風が求められる。
この様な証言に対して
日航本社は“今さら証言を検証出来ない”と答えている。
これでは事故を真からの反省に立って生かそうという気風でないと思った。
御巣鷹山や麓に墓標や慰霊塔を建て、日航に事故機を展示し、
更に今年の御巣鷹山に社長自身が慰霊に登り、二度と興さないとメッセージしても
日航そのものは何も変わっていなと思った。

これらのことは航空機に限らず、最近でも山手線の架線断線事故、
新幹線のカバー脱落事故などなど、事故はいきなり起こるものばかりでは無い、
多くの場合、何らかの予兆前兆は有るものだ。
そこに細心の注意を払い、見逃さないことが個人と組織に求められる。
僅かな変調をも見逃さない非常識さだろう。決して常識的であってはならないと思う。
殊に多くの人命を預かる航空機や鉄道、船舶は尚更である。

事故を報じる翌日の日経
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by tomiot3 | 2015-08-13 19:31 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)

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