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久々 五嶋みどりを聴く

クラシック音楽館に久々、五嶋みどりが登場した。
N響との共演は実に27年ぶりという。
一瞬えっと思うくらいの年数だ。
1971年10月生まれ、現在44歳だから27歳の時以来になる。
ザ・シンフォニー-ホールで聴いた集中力の権化のリサイタルは何歳の時だったかな。
15歳の時にタングルウッド音楽祭でバーンスタイン(オケはボストンシンフォニー)と共演し、
演奏中にE線が二度も切れたにも拘わらず堂々と演奏を終えたエピソードは余りにも有名だ。

いつか五嶋みどりを鳥取に、通常演奏では叶わぬ可能性が高かった。
ならばと「みどり教育財団」が行っていた全国の公立学校への演奏巡演の実現を試みた。
財団に毎年若干の寄付を行い、毎年応募を続けた。
そしてとうとう希望が叶う時がやってきた。
何年のことだったか、記録を整理しないと分からないが、
当方が申請したのは中の郷小学校、それに浜坂小学校、城北小学校に参加してもらおうと企てた。
会場は中の郷小学校、後の二校には中ノ郷に来て貰うこととした。
しかし、城北小学校は来てくれなかった。
中の郷と貸し切りバスでやってきた浜坂小学校の生徒に五嶋みどりのお話と生演奏を聴いてもらった。
今のところ、これが空前絶後の五嶋みどり鳥取に来るである。
あの時の子どもたち、覚えているだろうか。

パーヴォ・ヤルヴィと共演するショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は難曲と言われる。
第1楽章ノクターン 第2楽章スケルツォ 第3楽章パッサカリア 第4楽章ブルレスケ
中でも第2楽章スケルツォは激しい曲、表情の変化が激しく、第3楽章パッサカリアは暗く陰鬱な中にチラッと
希望をちらつかせるが、永くは続かない。第4楽章ブルレスケ、前楽章からティンパニのうちならしで始まるこのの激しく爆発するが如くの音楽、五嶋みどりのヴァイオリンのすさまじさ、一体五嶋みどりはどの様にこの難しい曲を紐解いたのだろうか。
一時低迷が噂されたが、やっぱりすごいヴァイオリニストだと思いを改めた。
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以下クラシック音楽館コピー<N響 第1819回 定期公演
トゥール(1959~)はパーヴォ・ヤルヴィと同じエストニア出身の作曲家。母国の音楽を日本に紹介したいというパーヴォの思いがこもった選曲です。五嶋みどりがN響定期に登場するのは実に28年ぶり。迫真の熱演で会場を震わせました。

1.アディトゥス(トゥール)
2.バイオリン協奏曲 第1番イ短調 作品77(ショスタコーヴィチ)
3.管弦楽のための協奏曲(バルトーク)

管弦楽:NHK交響楽団
バイオリン:五嶋みどり
指 揮:パーヴォ・ヤルヴィ
(2015年10月23日 NHKホール)

by tomiot3 | 2015-12-21 19:46 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)