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県立美術館整備基本構想検討委員会 傍聴

第7回鳥取県立美術館整備基本構想検討委員会
本日午後1時半~4時45分 県立図書館大研修室で催された。
委員15名中8名の出席であった。ちょっと低調かな?
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議題は本日の議題 (1)建設費・運営費等の見直しについて これに大半の時間を費やされた。
新聞でも報じられているように大雑把70~100億の建設費と言われている。
本日示された建設費の見通しでは86億7千400万円を68億1千2百万円に圧縮する見直し案が示された。
削られる内容と金額も説明される。
削られる主なものは、ホール(シアタールーム)や県民ギャラリー、スタジオなどスペース的なものが対象になっている。
現博物館には講堂があるが、それに類するものがバッサリ削られている。
その理由は近隣の市町村の類似施設を活用するとある。
候補地が4カ所に絞られているが、場所によっては、それに近いものが有るが、
全く該当しない候補地も有るではないか。
安易な削減案だと直感した。
委員からの発言で、美術館に在ってこその施設を他の施設でと言うのは、その目的を果たさない。
必要な施設は規模を縮小しても全て整備すべきだ
と言う指摘があった。

さすが委員からは納得の出来る発言、意見、心して拝聴した。
文化観光的、社会教育、子どもの美術教育、経済効果と発展性、などなど
大いに同調できる提言などを聴くことが出来た。
ところがである。県博物館館長をトップに事務局側には、委員の意見見解をまともに受け止める度量に欠けていると感じた。
つまりかみ合わないのである。
なんとも歯がゆいものだった。
そもそも候補地選択のプロセスそのものに違和感を覚え、建設費検討に於いても、
非常に歯がゆいものだった。
美術館はこう在りたいという、切実なものが伝わってこないのだ。
お役所仕事的手法に長けた部分は認めるが、その粋を出るものは皆無で有る。
非常に無機的なのだ。
熱き心粋などまるで感じられない。こんな美術館を作りたい!言ってご覧よ。
今後、県民の理解を得るために、アンケートや、フォーラムを開催するらしい。
ある委員から、アンケートに県美が必要かどうかも問うのか、に対して館長は問うと答えた。
若しノーが出たら、EUのようになりますよ。図星。
県行政の彼等は、盛んに県民の意見、意見という。
問い方もあるし、県民の誰にと言うこともある。
おおむね形骸的民主主義手法という。

4カ所に絞られた建設地候補の評価の説明も行われた。
この件については、前回ブログ(坂野県議の意見聴取に使った)参照在れ。
次回委員会をどうするかで、委員側と県側で少しもめた。
最初、県側は次回で決めたい。しかしアンケートやフォーラムとの前後関係で当局は迷走し、
あたふただった。結局次回で決めるという一件は撤回されたようだ。
時間をすごく押してしまったようなので、傍聴者の意見交換はないと思った。
しかし、受け付けるというので挙手。
要約
言いたいことは沢山有るが1件だけ。
◎そもそも委員さんと事務局がかみ合っていないのではないか。
◎ホールなどいとも簡単に削除したが、他との共有などもってのほか、委員さんの発言であったでしょう。
 近来は特に美術と音楽の融合が図られるケースが増えてきた。それは美術館にその機能が在ってこ そのことだ。
 館長は、近隣の利用で。と言った。
 それでは全く意味を成さないでしょ。(分かってもらえた様子無し)
◎建設費云々などお金の蟻地獄に嵌まっている。どんな美術館を作ろうかという情熱が感じられない。
 だから県民も一向に盛り上がらない。場所だけの綱引きに終わって居るではないか。
委員さん達の視線を感じたが、時間切れ。
会場を後にするとき、若い男性に、いい質問ありがとうございました。と言われた。
“館長は分かっていないねー”と言ってしまった。
すると若者は、“イヤー”
どうやら職員だったようだった。

建設費を縮小というのは前回の委員会で指摘され、今回修正したという。
しかし、県側にはそうしたことは簡単に応じて、本来にかけるどのような美術館をと言う理念に欠けている。
しかし、それに応じるべく熱心に数字合わせの作業をする訳だ。
県民の一人として、事業費は県民負担そのものだから無駄は減らすのは当然。
もうひとつ、スペースというのは無駄と思われるが、これが非常に重要だと云う事。
理解できないだろうか。スペース=無駄というならば美術館は作らなくても良い。
分かりやすく言えば、遊び心というか。

まるで手法が逆さまだ。
事業費を決めてから美術館の構想を決めるなど、愚の骨頂だ。
未来へ託す文化施設、県民に夢や希望を与えるのが文化施設。お金の問題で議論が先行してはいけない。
そもそも道路や港湾には何百億も投じていて、教育、文化施設だったら100億は高いから、もっと下げろという議論はよろしくない。
ちなみに中身が薄い市役所ですら100億円ですよ。
またダイキンクレオ青谷は200億円というでは無いですか。
贅沢しなくても必要なものは必要、尽きることのない未来の効果を期待しよう。


by tomiot3 | 2016-06-27 21:30 | 文化・芸術 | Trackback | Comments(0)