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だんだん読めてきたぞ

「天皇退位」問題。
出所はともかくとして、皇室の憲法擁護のお立場の意思表明の一貫ではないかと。
安倍政権が参院選に勝利して、3日後と云う事も意味深だ。
ここ何年かの皇室の動き、お言葉の端々にとても強く感じてきた。
被災地はおろか、激戦地、戦没者慰霊、沖縄、などへの丹念かつ精力的なご訪歴がそのことを表している。
2013年事から、つまり安倍政権の憲法改正の動きにつれて、天皇皇后陛下の動きや発言が、
憲法擁護のお立場をハッキリと示されている。

2013年には、天皇が誕生日に際した記者会見で、
「80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事を」という質問にこう答えています。
陛下は「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」
 日本国憲法を「平和と民主主義を守るべき、大切なもの」と最大限に評価した上で、わざわざ「知日派の米国人の協力」に言及された。
右派の言う、米国による押しつけという批判を牽制するような発言をされた。
アベや右派は、こうしたご発言には聞く耳持たぬ風だ。これこそまこと不敬の至り。

美智子皇后も同年の誕生日に、憲法をめぐってかなり踏み込んだ発言をしています。
この1年で印象に残った出来事について聞かれた際、
皇后は「5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます」としたうえで、
以前、あきる野市五日市の郷土館で「五日市憲法草案」を見た時の思い出を以下のように記しているのです。
「明治憲法の公布(明治22年)に先立ち、地域の小学校の教員、地主や農民が、寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、204条が書かれており、地方自治権等についても記されています。
当時これに類する民間の憲法草案が、日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。
長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」
 当時既に日本国憲法と同様の理念をもった憲法が日本でもつくられていたことを強調し、基本的人権の尊重や法の下の平等、言論の自由、信教の自由などが、けっして右派の言うような「占領軍の押しつけ」などでないことを示唆したのです。

以上のような情勢を斟酌すると、官邸にコントロールされているメディアよりも、海外メディアの報じるところが、
参考になる。
それらに寄れば、この度の「退位」リークは、参議院2/3による改憲への動き牽制であると報じている。  

by tomiot3 | 2016-07-17 22:02 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)