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山陰新幹線の夢は?

熱烈鉄道ファン、或いは21世紀は鉄道の時代と終始一貫言い続けてきた。
新幹線にも十分興味があるし、海外の高速鉄道にも十分注目をしてきた。
日本の新幹線は世界で初めての本格高速鉄道の草分けである。
田中角栄の日本列島改造論で9千キロの整備計画が打ち上げられた。
以来40年、整備は3千キロに過ぎない。
同じ改造論で高速道路1万キロはすでに1万3千キロ整備されている。
空港、港湾も勢いよく建設された。
なぜ鉄道である新幹線が足踏みしたのか。
ちなみにヨーロッパのドイツICE、フランスTGVを中心にした高速鉄道は、
20万都市をほとんど結んで将にインターシティー鉄道となっている。
余り触れたくないが、中国のそれは凄まじいものが有る。
高速鉄道とは対局の都市交通LRTに目を向けても発達状況はわが国の比では無い。
なぜ鉄道は?
東日本震災による鉄道復旧も儘ならず、BRTで代行させられた気仙沼線や大船渡線の例もある。
これらはJR主体の復旧として化せられている。当然の要に採算性を問われるJRは敬遠する。
なぜ鉄道にだけ、厳しい採算性を問うのか。
これに対する国のあり方にはずーっと疑問を抱いてきた。
最近話題の三江線の存続問題も然りである。
脱線だが、三江線を廃止すれば加速度的にその地域は衰えるだろう。
鉄道の力を侮っている。と同時に実力を引き出そうとしない。
道路、空港、港湾には採算性をほとんど問われて廃止されるなど聞いたことが無い。
分かりやすく言えば、鉄道を継子扱いにしている。

安倍政権は国費をジャブジャブ使う。
国の借金など頓着しない政権だ。
だから、今が千載一遇のチャンスと皆さん思っているようだ。
まあ、それ以前に国の制度を改めて、鉄道を重視する姿勢ならば、とっくに出来ていたことかも知れない。
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今日の決起大会は、時流に乗っているのかも知れない。
大きな梨花ホールも熱気が上る。
しかし、コンサートなどでは女性優位であるが、今日は女性は数えるほど。
男の大会なんだ。

国会議員の会、市町村会議などの気勢の上げようはまるで自民党大会のようでもあった。
絶対に超党派ではないのである。
ずらずらの来賓の入れ替わり立ち替わりの挨拶で1時間10分も費やしてしまった。

講演
《山陰地方に新幹線を走らせるには?》~実行可能解を探る~
大阪産業大学工学部教授 波床正敏氏 
《「山陰新幹線」の意義と実現プロセス》
京都大学大学院工学研究科教授 藤井聡氏

いずれも工学系の人で有るが、波床氏はシステム的な内容、
藤井氏は内閣官房参与という肩書きが示すように政策的な内容であった。
藤井氏の講演の中で、田中角栄以来40年の中で民主党政権における新幹線の話は頂けなかった。
語るに落ちた。整備が進まなかった所為を民主にしようとした。
これは大いなるお門違いだ。
40年に亘る自民党政権で指導してきた制度に問題があった。
話しぶりも大学の先生という風ではなく、むしろ政治家のようだった。
酷評すれば御用学者の類いか。
政権にくっつけばそうなるだろう。
以上、山陰新幹線、在来鉄道をからめた持論は申し越し整理して後日にしたい。

事前に気にしていたのは、山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議と言うタイトル。
超高速とは一般的に行ってリニア新幹線のことである。
なぜ超を付けたのか、ひょっとしたらリニアをめざしているのか。
もうひとつ、大会決議(案)野最後に
1.山陰新幹線の早期実現をめざす
2.北陸新幹線「京都北部ルート」の速やかな実現を目指す
3.整備事業費の負担のあり方びついて見直し 実現と地域活性化に必要な地域活性化の充実を目指す
とある。
3.に在るように、新幹線以前に在来線の拡充整備と、活用をどうすすめるが私の中の大問題であった。
しかし、お題目にはあるが、ほとんど触れられることはなかった。
超がつかなくてもよい、むしろ在来線との強調と調和を模索することの重要性を今さらのように思った。





by tomiot3 | 2016-07-30 22:47 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)