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余韻 第九

今年も色々有り過ぎましたねー。
私的には第九への20年ぶり参加だったので。
せいぜい8回?の練習参加で歌わさせて頂きました。何という幸せ!
梨花ホールに300分の一の力を発揮できた感動は良き想い出になった。
おお友よ!歓びの歌を歌おうではないか!

少し振り返ってみると、もっと多くの方と対話したかった。
打ち上げに期待したんだけど。
合唱・オケ合わせるとおよそ300名、せめて200名くらいは参加すればグリーンハウスがごった返すと想像していた。
ところが、100名も居なかったんではないかなー。
どうして?
遠方とかおうちの事情がお有りの方も当然に有るんでしょうが、ちょっとね、と言うのが率直な感想。
第九を歌うことも大切だけど、これを機会に音楽への親しみを深め、仲間をつくると言うことも大切ですよね。
残念でした。
しかし、日ごとに[第九]と[ふるさと]を歌った感慨が消えそうになくて。
ハーモニーが心と体を震わすのです。
次回は妻と娘も歌いたい気分が少し満ちてきた?
でも種々の事情を考えると無理があるかも知れません。

今日は古いビデオ鑑賞をした。
カラヤンとベルリンフィルのLD 1990年
合唱 ウイーン楽友協会合唱団

名だたるオケと合唱、それにソリスト陣だから悪かろう筈はありません。
速めのテンポでぐいぐい押してくるカラヤン流、
ことにカラヤン流儀の映像処理が面白かった。
例えば、楽器群、合唱やソロ陣も同じように斜めからのカメラワークで撮られ、
音楽と同期させている。
おそらく編集もカラヤン自ら関わったと思う。
なにせカラヤンさんは、来日して羽田空港からソニーへ先ずは直行するのが習わしだったという。
当時の大賀社長と会うこともそのひとつだが、ビデオや音声の編集室に籠もったという。
自家用ジェット機も操縦するくらいだから、メカにも興味津々で、いち早くソニーの技術が気に入ったそうだ。
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次ぎに、録りだめているNHk交響楽団の第九から、
2012年.12月22日の演奏が面白かった。
古楽のレジャー・ノリントンが登場してセンセーショナルな演奏を繰り広げた。
徹底したノンビブラート奏法、ゆっくりとしたテンポ、何処かでアッチェレするかと・・・。
一切妥協のないテンポで貫き通した。これでは曖昧な演奏はできないだろうと。
ピュアトーン、つまり濁りの無い透明感に優れた音で、当然ハーモニーもこれ以上は無いと言う透き通ったもの、アップ映像だからハッキリ分かるが、本当にビブラートをかけていない。
N響第九をご覧になる方はご存じでしょうが、合唱団は当然のように最初から登壇している。
イスがしつらえているので苦痛感は伴わないと思う。
ノリントンのもう一つのN響での試みは、楽器配置、いわゆるドイツ式と言われる者で、
第二ヴァイオリンを指揮者を挟んでの反対側とか、コントラバスを1番後ろに並べるなどなど。
これはブラームス、ブルックナー、マーラー等々の時代、或いはチャイコフスキーに至るまで、
この方式の楽器配置を前提に作曲していたという。
この方式だとそれぞれの音がハッキリ分離して聞こえますよね。
つまりステレオ効果でもって聴くことになるんでしょう。
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だから第1楽章から参加するので音楽を一体感で共にするという連帯感は当然のように高まる。
鳥取の場合、今回は人数も多かったので、一段の奥行きが椅子を置くほど取れない。
さらにそんな数のイスは常備していないで有ろうし。
今回の場合は、最初からの登壇は少し無理があったのでしょうか。
鳥取の第九に参加した人は、以前から第九の合唱の部分しか興味が無いとか知らないとか、
ある種の音楽音痴になっているのではと。
本来ならば、第1楽章から聴いて、オーケストラと運命共同体としての参加が望ましいと思うのです。
私が企画した平成5年の県民会館開館記念の時は最初から登壇して貰った。








by tomiot3 | 2016-12-28 21:24 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)