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読響さん有難う

鳥取では稀少かつ貴重なオーケストラコンサート
会場/梨花ホール
19:00開演 21:05終演
読売日本交響楽団
指揮/ 下野竜也
ヴァイオリン/アレクサンドラ・スム
 開演前の雰囲気
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まずはモーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216

オーケストラメンバーのあとコンサートマスター(長原幸太)さんが登場、
大抵はこのスタイル、ウイーンフィルのようにコンサート・マスターが最初に出てくるスタイルもある
私はこちらの方が好ましく思うが
短めのチューニング、そしてソリストの登場
アレクサンドラ・スム
名前を聞くのも演奏を聴くのも初めて
プロフィールによれば、ロシアの出身でウイーンで学んだとある
メジャーオケとの共演も重ねているようで、読響とは2度目の共演とある
使用ヴァイオリンはフロリア・レオンハルト商会から貸与された1785年のG.B.ガダニーニという

長いオーケストラの前奏のあと、ヴァイオリンの演奏が始まる
体を大きく揺らす 
ガダニーニの音や如何に、二階席だから十分聞こえると思っていたが、ちょっと欲求不満が起こりそう
この演奏に関しては、美音とは言い難い
やっぱりホールがデカすぎるのかなー
モーツァルトなどは、せいぜい7~800席のホールなんだろうな
例えば大阪のいずみホールなど
オケ編成も休憩後のブルックナーの数分の一程度
ブルックナーとの音量差を際立たせるプログラムか?
しかし、第二楽章のアダージョはやっぱり美しかった
第一楽章のかなり長いカデンツァはだれのもの、分からなかった
サムフランコとかスローなどがあるのだが?
念のためヒラリー・ハーンのカデンツァを聴いてみた ニュー・カデンツァだった
プログラムにちゃんと書いて欲しかった
アンコールに応えて、アンコール1曲をプレゼント

休憩後のブルックナー
ワグナーチューバ4、ホルン4、トランペット3,トロンボーン3,コントラ・チューバと金管群がすごい、それにティンパニー、シンバル、トライアングルの打楽器群、木管の二管編成、それに弦五部と大オーケストラだ
大音響だから皆さん居眠りもないだろう、しかし長大、第二楽章など20数分だったかな、
終わりそうで終わらない、神経衰弱になりそう
昔、有る心理学者が語っていた ベートーヴェンなどは神経衰弱の兆候がある
運命の終楽章、終わりそうで終わらない、この様な曲を作る人は神経衰弱であると言っていた
なにせオーケストレーションの妙味を聴いているだけで、と言うことも有るが
皆さんよく耐えた1時間10分オーバー、
それでも二階席の2カ所でブラボーが飛んだ
下野竜也の指揮によりこれだけの大曲、上手く調理したものだ
大いに聴いた気と同時にある種の疲労感を覚えたコンサートでもあった

何年ぶりかの読響さん、本当はもっときて欲しいが、
鳥取の人がもっともっと来てくれないと
ありがとうございました



by tomiot3 | 2017-03-11 18:17 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)