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バッハとカザルス

このところバッハの無伴奏チェロ組曲を集中的に観る、聴くだった
映像ではロストロポーヴィチ、全6曲を解説を加えながらで楽しむと同時に、
バッハの音楽をより深く理解する手助けになった
ロストロポーヴィチがパブロ・カザルスへの傾倒と出会いを語る場面がある

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カザルスのLP全集は1936年と1938年録音、1938年と言えば私の生まれた年である
そんな昔に録音されたとは思えない、きっちりと収録されていることに改めて驚いた
カザルスと言えばカタロニアの出身、フランコの極右政権にさらばして、プラドに亡命し、
二度と祖国の土を踏むことは無かった
もう随分昔鋸とになるが、J.M.コレドール著、佐藤良雄訳「カザルスとの対話」を読んだ
バッハへの深い理解、バッハの無伴奏チェロ組曲を甦らせたいきさつ、フランコへの反発と亡命、
平和への願い、などなど深い感銘を受けた
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カザルスのいちばんの強い印象と思い出は、1971年国連コンサートの映像だった
テレビでも放送されたことが有るのでご存じの方もるだろう
アンコールで演奏されたのが「鳥の歌」である
以降、チェリストの重要なアンコールピースとなった
林峰男さんのコンサートでやはりこの曲を弾き、妻は以降林峰男さんの大ファンになった
カザルスは国連総会議場で呼びかけた“カタロニアの鳥はピース ピースと啼いています”
そのあとの演奏は感動そのものであった
残念なことに日本代表は会議場に居なかったという
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ヴィオリスト棚橋恭子さんは、彼の最新の師ケルン放響の首席ヴィオラ奏者村上氏等と共に
今夏、鳥取市文化ホールでコンサートを開く
バッハの無伴奏チェロソナタ(ヴィオラ)やブランデンブルク協奏曲第6番などが予定されている
今から楽しみなことである
今日午後、彼女に会う予定だったが、私の記憶違いですっぽかすところだった
遅刻でご免
村上氏からの充実した指導を受けた
きっとその成果と村上氏等とのアンサンブルは充実したコンサートとなるだろう



by tomiot3 | 2017-04-10 21:57 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)