終わった 棚橋恭子ヴィオラリサイタル in鳥取

棚橋恭子ヴィオラリサイタル
少々蒸し暑くはあるが、降水予想も幾分あった中、雨にも降られず、
そこそこのコンディションで迎えた
鳥取市文化ホール 14時開演

午前中のゲネプロも録音準備をしながら耳に神経を集中させた
皆さん、音楽の本場ドイツで音楽をし、しかも指導的立場にいることとは、どういうことか思いを巡らす
鍛え抜かれた聴衆も多数炒り粉音であろうから、演奏家として認められることが先ずは先決
そのことをあらゆる困難を克服して、今ある地位立場にたいして畏敬の念を覚える
その方達が棚橋ヴィオラリサイタルにはせ参じ、棚橋さんと共に素晴らしき室内楽の粋を聴かせてくださる
なんと有り難いことだろう
私なりに忙しく、いざ録音準備をかかると、不足部品が出てくる
急いで大型電気店で調達してくる
そんなことやなんやかんやで、
朝のウオークが5千歩余りどまりだったのが、コンサートが終わってみれば1万4千歩、ありがとうだった
リハーサルではそれぞれに特徴が有って興味深い
だがこれはちと面白いと思い、本番に期待したのはピアノ連弾だ
本番が楽しみになった
愛を育む
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私の役目はステージ袖、ステージ進行だ
自分で言えば舞台監督?言い過ぎ
いよいよ本番
棚橋さん
バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
客電は暗転、ステージはスポット照明
古今の名曲の中でも哲学的な音楽だ
チェロの神様P・カザルスが発掘したバイブル的音楽
静謐さを演出するには照明の効果は大きい
棚橋さんの語るヴィオラは一音一音に神経を集中し、精神性の高みへと上り詰めようとしている
そのことがひしひしと伝わってくるようだ
袖での音だが、音の善し悪しでなく、音楽は十分に伝わってくる
お客様も20分弱の間、おそらく身じろぎすることなく、耳をそばだててくださったようだ
先ずは拍手
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演奏が終わると静謐さからの開放で、会場は一気に風船が膨らんだような雰囲気になった
棚橋さんの感情を押し殺そうとする挨拶のあと、
今回共演の皆さんがステージにズラリ、紹介された
のもの
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和やかそのもの

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2曲目はバッハ/ブランでブルク協奏曲第6番変ロ長調
リハでも躍動感とテンポ感覚に冴えを感じていた
本番は更にグレードアップしてきた
客席の反応手応えもすこぶるだ
棚橋さんと生原さん達が今よりもずっと若き頃、鳥取教会でチェンバロの岡田龍之介
この6番をやった
この時も反応もすこぶる良く、今思い起こしているところだ
今日のそれは、躍動感にきらめきがつけ加わって秀逸な演奏が展開された
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ここで15分休憩
やあ安来から来て下さったんだ
米子労音の現状を聞き、心痛む分も有ったが、これはいずこも同じ事、
世の中の動向、世情の変化、手をこまねいてばかりは居られないが、ある面、
真摯に受け止めることも必要だろう
そこから突破口を見つける努力を惜しんではならない
あらゆる事が、混沌とし、専横と不正義がはびこり、民族、国どうしが対立する中、
せめて音楽は朱に染まることなく、むしろ浄化の特効薬として働きたいものだ

年の差は相当だが、仲良くさせて頂いているご夫妻には、かぶりつき席を押しつけて、
録音機操作をお願いしている
ありがとう!助かってます
今では古くさくなったDAT録音機だ
後半用にテープを入れ替え、ひたすらお願いあるのみ

後半の最初は、例の連弾曲から始まる
F・メンデルスゾーン/アンダンテと華麗なるアレグロOp92
案の定、男女の手が巧みに絡み合い、体をすり寄せ、かと思うと距離を保ったり、
のけぞったりしてかわす
メンデルスゾーンにかぎったことではないが、連弾曲には往往にして絡まるように絡まるように書かれた曲がある
演奏に集中して、そんなことは演奏中には考えないんだろうか?などと想勝手な像をする
視覚的にはすごくユーモラスでもあるが、エロチシズムの一端かもしれない
目を閉じて聴けば、それはそれは自由に駆けめぐる音の乱舞のようであった
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“”袖にけた谷和歌子さんに、“随分手が交差するように書かれてますね”
と言ったら、“そうなんです”
“色気たっぷりですね”これまた相好を崩して“そうでしょ”
対話し絡み合うピアノ、時に軽やに、時に力強くタッチする
躍動感たっぷり、ピアノも歓びを表しているようだった
すてき!

終曲はJ・ブラームスのクラリネットソナタ第2番変ホ長調Op.120 ヴィオラ版
ブラームスがクララに寄せる修正変わらぬ無償の愛を象徴するような曲
ロマンチシズムに溢れながらも、実に精緻に充ち満ちた音楽だ
棚橋さんのヴィオラとピアノの三枝さんのバランスにおやと思われた方が居るかもしれない
しかし、私はこれはお互いがぶつかり合い、葛藤する場面だと思う
或いは激励している風にも聞こえる
むしろ何年もコンビを組んでいるようなアンサンブルに聞こえてきた
万感の想いでコンサートを終えた棚橋さん
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アンコールは無し 期待されたお客さんもいらっしゃるだろうが、これはこれで良し
最後は全出演者がステージへ、お客さんのカーテンコールに応えた
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ロビーにて お客さんとの交流で狭いロビーが余計狭い
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ご来場の皆さま、ありがとうございました。
さーて、明日の一寸法師はどうかな。

一度睡魔に襲われパソコンデスクに深々とコッツンコ
お陰で目が覚めた



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by tomiot3 | 2017-07-29 22:28 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)

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