ムツばあさんと旅の思いで
一昨年の5月、
娘の住んでいる川崎市高津区から長野県の上田市に向かったときのこと。
飯能市を経由して秩父市に至り、
国道299号線を西に向かい群馬県に入った。
ああここが日航機が墜落した上野村なんだ。
当時の黒沢村長はゆえ有って、私の幼い頃とつながる
黒沢さんのお兄さんだった。
だからこの街道はもう一度行ってみたいところの一つだ。
今日NHK総合で「秩父山中 はなのあとさき」が放送された。
ムツばあさんと夫の公一さんが、
先祖代々受け継がれた段々畑を木や花で山に返してきた物語だ。
夫に先立たれたムツばあさんも今年1月みまかられたそうだ。
在りし日のムツばあさんと公一さん。
いい笑顔ですねー!
この場所が国道299号に比較的近そうなところのようだ。
知っていれば立ち寄るところだった。
映像でダム湖がチラチラ見えていたし、多分間違いない。
もう一つの印象は民家の形だ。
当時群馬県境に近い民家に妻とともに注目したのが、
民家の形だった。切り妻の単純な造りで総二階建て、
その二階部分の全面に亘ってベランダ的に手すりが
取り付けられているのである。
今日のムツばあさんのお家もそうだった。
私はせいぜい、桜で自転車道とその周辺の山々を飾ってやろうと
目論んでいるが、ムツばあさんの物語に大変勇気づけられた。
ゆっくりの鈍足なのだが、着実に成果が上がりつつあることが
実感できたときはうれしいものだ。
誰のため?実に不特定で、ひょっとしたら自分のためかも知れない。
と思うこともあるが、通りがかりの人に「先が楽しみですねー」と
声をかけられると堪らなく嬉しいものだ。
by tomiot3 | 2009-08-21 00:00 | 探訪・旅 | Trackback | Comments(0)