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春日丘高校アニバーサリー・コンサート

府立春日丘高校はあと2年で百周年を迎えられる
そのプレイベントとして吹奏楽部・音楽部合同のコンサートが開かれた
会場は関西が日本に誇るザ・シンフォニーホールだ
チケット完売、客席は埋め尽くされた
鳥取から駆けつけた三人にはど真ん中の特等席を用意して下さった
吹奏楽団と合唱団でステージとステージ後ろ席はところ狭しと埋め尽くされた
校歌も立派に演奏されると鑑賞曲になってしまう
吹奏楽部単独ステージ、音楽部OBのステージとつづき
音楽部現役とOB合同ステージ

「爆笑!CMソングメドレー2009 」でいよいよ清原浩斗先生登場
表向きはアニバーサリー・コンサートとなっているが
実は清原先生への感謝コンサートなのだ
だからこのステージからが本当の本当ステージ
CMメドレーは今までに幾度も聴いて観ているが
その度に抱腹絶倒なのだ
然し今日のそれは、一層の磨きがかかって芸術的笑いの極めつけ版だった
32曲が織り込まれたCMソングは会場全体を笑いの場と化し、一体にしてしまった

今日の圧巻はベートーヴェンの第九「歓喜の歌」第四楽章
ブラスでこの大曲を聴くのは初めて、ブラスも合唱も現役とOBで二百人は下るまいか
ソロ陣四人も全て春日丘高校の卒業生、実に立派なものだ
全ての出演者の中で吹奏楽部・音楽部出身で無い人は、司会の女性のみ
ソフトボール部出身だった
以前に先生からうかがっていた
“ソフトボール部の顧問もやってるんや ノックもしてますねん”
だから全くの無縁ではなかったのかも知れない

冒頭のブラスのトゥッティへの至り、そしてバス・ソロのレシタティーボで
一気に我が身我が心を捕まえてくれた
ブラス・合唱のトゥッティに至ってはもはや興奮のルツボの真っ直中となる
ブラスでの演奏の困難性など多少のキズは問題ではない
音楽する歓喜である
すさまじくコーダに突入し一瞬の静寂ののち ブラーヴォ
拍手は鳴り止まない 

今日の締めは森山直太朗の「さくら」の松下耕編曲によるもの
一転して、しっとりと歌い上げる「さくら」に私は目頭が熱くなった
何度か聴いていたが、今日は格別
シンフォニーホールの豊潤な響きが加わって、さらに感動の嵐へと導いてくれた
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鳴り止まない歓呼と拍手
創立七十周年記念賛歌「藤蔭青春を」が歌われる
春日の丘に さわやかな
みどりあふれて あすをよぶ
若き生命よ 学び舎よ
・・・・・


還暦色の真っ赤なブレザーが花束と共に贈られる
会場大爆笑!

とうとう第九のFreudeのトゥッティ部分が会場も参加して大合唱
さらにコーダ部分まで 
私も十数年ぶりに歌った

感動の嵐に浸りながら思った
幾十年の間にどれだけ多くの音楽人と音楽を愛する人を送り出したのだろうか
これだけ多くの人々を育てたと言うことは
単に音楽人に留まらず、人間そのものの道場だった
今日のコンサートの感動は、音楽的感興に依るだけでなく
こうした人間同士の深い絆がもたらしていると確信した
ここに人生の「歓喜」が明るく日の出するのだ

一生忘れることの出来ないコンサートに巡り会えた
私も「歓喜」を頂いた

胸に感動を抱いて家路へ
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by tomiot3 | 2009-09-23 21:49 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)