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ウイーンの想い出

1987年のウイーン旅の記録をある人に貸し出していた。
今日返して頂いたついでに写真帳やウイーンの資料を辿ってみた。
1986年12月28日成田発、アムステルダム経由でウイーンだった。
先ずその寒さに仰天、マイナス15℃以下だった。
宿泊はナッシュマルクトや 劇場が近くで、クリムトのセセッションが
三階の窓から眼下のペンションホテルだった。
初めてのウイーンの夜はピリッと寒くうっすらと雪化粧したウイーンだった。
外は極寒だが屋内は別世界のように暖かく乾燥して下着一枚でも過ごせそうだった。
その暖房や給湯の熱源はアートのような建物のゴミ焼却場からのものだった。
朝5時頃だっただろうか、なにやら街路でゴロゴロ音がするので起きてみた。
なんとスリップ防止の砂石を散水車のような車で撒いていた。
塩化カルシュウムなどは公害物質として使わないそうだ。
そう言えば歩道にも至るところにその様なものが置かれていた。
徹底している。後で知るのだがゴミ処理もスマートだ。
街灯に照らされた真っ白な街路、向かいのセセッションの輝き
幻想的な街の朝だった。

二日目30日、日中は買い物や街ブラ、
寒さ対策で毛皮の防止やコートを買う人も。
夜はウイーンフォルクスオパーでオッフェンバックのオペレッタ
「ペリゴール」鑑賞、ほとんど内容を知らないオペレッタで勿論初めての見聞き。
それでも何となく分かって面白かった。ましてや初めての外国での
しかも本場での観劇だったので雰囲気に触れた収穫は大きかった。

大晦日の31日は一行9名と夕食会、そして日本で言う除夜の鐘は
シュテファン大聖堂の鐘を聞くことになっていた。
実際にはシュテファン広場に着いた時は既に零時を回っていて鐘は静かになっていた。
だが事前に聞いてはいたが広場にはワインを飲んだ後のガラス瓶が粉々になって
散らかっていた。
裸足の犬などはとても歩けそうにもない。

by tomiot3 | 2009-12-31 22:03 | 探訪・旅 | Trackback | Comments(0)