壊れた自然は還らない
予報通りの朝から好天だ。
朝陽も希望を掲げているようだ。
何万遍の砂丘が飽きもせずに美しい。
今日も快調の予感だった。
風紋はさざ波のようにやわらかなウエーヴが眩しい。 さざ波風紋
真昼の砂丘上空をジョット雲がシュプール行き交う。
陽気加減にユキヤナギもチラッと咲いた。
昼下がりダウラからの帰途
円護寺トンネル経由で自転車を曳いて買える算段、
坂道の上がり口に曹洞宗天德寺が大きくデンと構えている。
その広い境内に楠の大木が数本すっくと立っているが
その大木を縮めたり枝を払う作業がやられていた。
ニョキッとタワークレーンが聳えている。
怖いなー!
先日も病院建設現場のタワークレーンが転倒して犠牲になられた方が居た。
高いタワークレーンを見る度になんとも言えない恐怖心にかられていたが、
現実に転倒倒壊する事故が毎年何件か発生する。
先日のもそうだが、作業必要高さを超えてアームを延ばしている要に思えてならない。
高くして重量オーバーすれば当然の結果、重心が高くなって引っ繰り返るわけだ。
今日のタワーもちょっと高いように思えた。
そんなに延ばさなくても良いものを。
私もかってタワーではないが天井走行クレーンの免許を取得した。
だから力学的な薄識をもっているが故に恐怖心を覚える
それはそうとこんな大木をむざむざ伐っても良いものだろうかと?
樹の魂はどうなるんだろう。
円護寺トンネルまでの急坂を自転車を曳いて上がるのは結構辛いものだ。
ここを通ったのは訳がある。
ダウラで聞いた話。
この先、中ノ郷小学校裏手南側の山斜面には
雪割りイチゲの群落があって、今ちょうど開花時期だが、
そこの斜面を携帯電話基地建設のため削りまくっていると聞いた。
雪割りイチゲの参考写真
実態を見るために大回りした。
酷い!
以前この近く、今通っている市道建設のため法面を削りまくった。
当時遠くから眺めていて、なんちゅう事をするんだろう。
公共が自然や景観を破壊する姿を数多く見てきた。心の中は怒っている。
そして今回はもっと無残な形で山がカッとされているではないか。
電話基地建設の為にこんな無体な 怒り!
他の方法は幾らでもあっただろう。
便利さ追求、経済活動重視が招く自然破壊の姿。
ちなみに自然保護の国イギリスだったら先ず許可が下りないだろう。
なにかこの国は間違いだらけの痴呆国家だ。
一度壊した自然は元に返らない。その様なことが多過ぎる。
だから経済大国と言っても怒田が多くて中身は一向に良くならない。
この工事には当然のこと行政機関の許可が有った筈。
行政も業者も環境や自然に対しての思いが極端に欠如していることが情けない。
行政マンの資質に環境とか自然保護の観念が全く欠落している。
こんな事をしたら自然のしっぺ返しを喰らうぞ!
また工事現場にはポリタンクなどが散らかって環境配慮など全く感じられない。
近くには小学校がある。
学校の環境教育にも疑問を呈したい心境だが、
この工事現場の状態は環境教育に対峙するものだ。
そんな怒りの気持ちに追い打ちをかけるように
通る道通る場所、あちらこちらにビール缶などが個々に
或いはまとめて棄てられている。
なんちゅう国になちゃったんだろう。
一方、公共工事で公園建設がなされている。
その傍らも同様ゴミだらけだ。
それは市営の重箱公園だ。
そうそう途中八幡池に立ち寄ってみた。
水鳥が何羽か浮かんでいた。白鳥の北帰行が近いと思われるので
ちょこちょこ観察しなきゃと思っている。
重箱公園の背中は袋川 沢山の水鳥が群れている。
雁も鴨も仲良く同居している。
by tomiot3 | 2010-02-23 21:00 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)