キム・カシュカシャン Ⅰ
アメリカ生まれのヴィオラ奏者
キム・カシュカシャンの最新CD
「川よ~ヴィオラのための現代作品」を聴いた。
四人の現代作曲家の作品集なのだが、
川よ、川よ-ヴィオラ、アコーディオン、打楽器、2つの弦楽合奏とテープのための
はイスラエルの作曲家ベティ・オリヴェロによる曲。
勿論すべて初めて。
CDをかけた直後、ちょっと他のことをしてしまった。
とその時、誰か人の声がする と思った。
それは人声では無くヴィオラの音だった。
ヴィオラは最も人の声に近いと言われる。
まさしくそうだ。
ヴィオラはヴァイオリンの先輩でありながら
その扱いは不遇だ。比較すると極端にヴィオラの今日数が少ない。
しかしながらここに来て、ヴィオラに光が当たりつつあると思っている。
この曲に関しては、
梅津時比古氏が絶妙な解説をされているのを私も参考にして聴いた。
様々な楽器が哀歌を奏で交錯して行き、ヴィオラの魅惑的な低音から
超最高音が哀愁と幻想の世界へといざなってくれる。
それにしてもカシュカシャンの
ヴィオラの音の柔らかさはなんと表現したらいいんだろうか。
今日はここまで。
ECM New Series2065
4763281
by tomiot3 | 2010-05-05 22:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)