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砂丘と街

穏やかな秋色の日々がここ一両日は続きそうだ。
暑くもなし寒くもなし。
快適な時期は春秋ともそう長くはないが、行く秋を心ゆくまで楽しみたい。
同じ砂丘の景色は飽きることを教えてくれない。
ことに朝夕の砂丘は格別だ。
一般の観光客はこうした砂丘の風情を知らないでお帰りになるようだ。
砂像見物のお客の大部分は砂丘を楽しむことをしないと聞いた。
一般的に砂丘で落ち着いて雰囲気に浸るのはせいぜい馬の背までのコースだろう。
植林地域の伐木、草原の解消、旧福部村を中心として商業地域を構成した事の見直し、
多鯰ヶ池の再発見と周辺整備、砂丘県道(旧国道9号線)の撤去、
砂丘地に食い込んでいる駐車場の見直し撤収など行えば、砂丘は目を見張るほどの
絶景となるだろう。
そして必要最小限にして、有効な休養地施設を設えて滞在したくなるように誘導するのだ。
真に国民休養自然公園として位置づけれる訳だ。

一方多鯰ヶ池周辺などは、青少年育成林として整備し自然を学びながら
心の育成を図る事が重要だろう。
今の青少年、いやその親たちを含めて余りにも
心が貧しいのではないかと思っている。

結果として国立公園と市街地の活性化は連動して、飲食を含めて市街地をオアシスと成すのである。
その為には先ずは市民に心地良い街となし、
豊かな森とおしゃれなショップ、文化芸術の花咲く街を造って、
老いも若きも散策出来る街となせば、
他からの来訪者も一度ならず幾度でも訪れるようになるだろう。

究極は市街地と砂丘地を魅力有る公共交通機関で連結し一体化を図るのである。
さすれば地球温暖化、CO2削減の実を最大限に発揮して環境都市とっとりが実現するだろう。

公共交通機関重視は交通弱者を救い、市民の足をシェアするこれからの世紀の要であろう。
今や先進の考えはマイカーではないのである。
車が増えれば増えるほど街は衰退する一面を見てきたではないだろうか。

カンフル的なイベント主義は単に多くの人を集めるのみであって、
奥行きのある真の構築は出来ないであろう。
行政の短期的効果を狙うやり方は長期的な視点で見れば
ただただ税金の無駄使いと言うことになるだろう。

ちなみに砂像の幾ばくかの税金を投入するとして、
その資金が有れば砂丘地と多鯰ヶ池周辺の整備は相当進むだろう。

もうひとつ、国立公園の一元管理は絶対に必要だろう。
国、県、市さらに省庁や担当部。そして大学の縦割りでは一向に難問が解決出来ない。
例えば県が一括管理するのが良いと考える。
ここには土地制度の隘路があるが、これらも勇気を持って進まねばならないだろう。
森林の他国資本による買収なども無縁ではなくなるだろう。




これだけのことだが、あちらこちらからの批判を浴びそうで
実は怖いのである。
本当はもっと強烈なことを思っているのだが、
ちーとばかり控えた。

by tomiot3 | 2010-10-06 21:00 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)