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大晦日は第九

公共放送は紅白の宣伝にえらい力が入っている。
余り騒がれると天の邪鬼の我が輩は反発したくなる。
全く騒々しくて本当に嫌気が充満だ。

裏番組のN響第九を聴いた。
ヘルムート・リリングが指揮だ。
リリングと言えばバッハだが、第九の指揮とは意外だった。
さすが合唱やソリストへの注文はおさおさ怠りなく、指揮者リリングの選択は良かった。
オーケストラには合唱・ソリストとの協調を強く指示していた。
言葉の意味と発音が重視されているのが良かった。

演奏は第1楽章から聞き耳を立てた。
各楽器の存在が重視され、新鮮な響きとなって、ある意味では室内楽的とも言えた。
フレーズの処理なども細やかな所に配慮されている聴きやすい第九だった。

この第九への注目はもうひとつ有った。
ヴィオラ・パートに棚橋恭子さんが加わっている。
77歳のリリングの指導のもとN響に参加した意味は非常に大きい。
今度会ったらそこら辺のことを聞いてみよう。

by tomiot3 | 2010-12-31 22:02 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)