鷲見三郎の家系

鷲見 三郎(すみ さぶろう、1902年7月27日 - 1984年11月26日)は、日本のヴァイオリン指導者、指揮者。
米子市つまり鳥取県出身。
徳永二男、千住真理子などのヴァイオリニストを育てた我が郷土の誇れる音楽家と思っている。
我が尊敬する長岡京室内アンサンブル音楽監督の森悠子氏も指導を受けた。
幼い頃、徳永二男氏など共に米子の公会堂だろうか、師に連れられてこられたそうな。

かって長岡京室内アンサンブルの練習キャンプを鳥取で行った際、
森悠子氏の知事表敬をお手伝いした。だが知事不在で企画部長に会っていただいた。
様々な話の中に、師である鷲見三郎氏の話に及び、
是非、鷲見三郎氏の顕彰を県として勧めていただくようお願いした。
出身地の米子市では時折顕彰関連の行事が行われていたが、
県としての認識はほとんど無かったようであった。
懐かしい想い出である。

さてお孫さんに当たられる鷲見絵里子さん、いつのことだったか
米子市公会堂で行われた鷲見三郎行事に
当時NHK交響楽団のコンサートマスター徳永二男氏らとともに
幼き鷲見恵理子さんの演奏を聴いた記憶がある。

すっかりヴァイオリニストの風格を備えた鷲見恵理子氏。
加えてこの度のコンサートのピアノにベーゼンドルファーが使われた。
ファビアーノ・カサノーヴァ氏のピアニズムも今回の聴きどころであった。

ヴァイオリンはピアノの絶妙なサポートを得て、実に振幅の大きな演奏であった。
時に繊細に時に雄々しく、ディナーミックの効いた演奏は実に心地良いものだ。

ブラームスのスケルツォではその能力が最大限に発揮されたようだった。
シューベルトのウイーン情緒の纏綿とした演奏に場内では首の折れた人が多くなった。
余程心地良かったのだろう。

ピアノ独奏でラフマニノフの「パガニーにの主題による狂詩曲 第18変奏」
ベーゼンドルファーのダイナミックな音が素敵だ。
この曲には若き頃の想い出が詰まっている。
FMなど考えも及ばなかった時代、日本短波放送志鳥栄八郎解説の「希望音楽会」
という番組があった。
それは視聴者の応募番組であった。
そこでシューベルトの「軍隊行進曲」をリクエストしたら、後日一通のハガキが届いた。
それは何時何時ご希望の曲を放送すると言うものだった。訳もなく嬉しくなった。
当日は短波放送にダイヤルを合わせ、フェージング(電離層に跳ね返って伝わる短波放送が波打つ状態)
に悩まされながらもかじり付いて聴いた。
この番組のテーマ音楽がまさに「パガニーにの主題による狂詩曲 第18変奏」だったのである。
演奏はピアノでなくオーケストラ版であったが、とにかく一生の想い出の一つになった。

さて、ピアノによるシューマンのアラベスクも良かった!ベーゼンドルファーはベストマッチ!

演奏者のステージマナーもよろしく、心温まるプロフェッショナルな演奏会であった。
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アンコールはドヴォルザーク「我が母の教えたまいし歌」とマスネ「タイスの瞑想曲」で締めくくられた。
聴衆マナーは概ね良好だが、演奏中に退場したりする人が若干居た。
やっぱりまだまだか。
東京・大阪などではその様な行為はほとんど目撃しないのだが。

実感としてやはり梨花ホールのデカさが、本来の演奏の良さをやや減殺している。
響きは良質なのだが、余りのも容積が大きいからだ。
だから前日の淀江さなめホールは500ばかりのキャパだからもっと感動を呼ぶことが出来ただろう。
このさなめホールの響きは県内この類の小ホールでは最高だ。

ホールというものは単なる箱物論議で語ってはならないのである。
芸術文化が人を造るベースなのだと官民が認識し、
より質の高いものを求める感興が興ったとき、
いつの日かは判らないが室内楽或いはリサイタルホールが整うだろう。
全国のホールを巡った限りではそうした地区が幾つも存在している。
室内楽やソロ音楽はクラシック音楽のベースであることを強調しておこう。
この様なことを理解出来る首長が全国に何人いらっしゃることか。
先ずは地元の県市、そして大阪の坂本氏はどうか・・・・?。

余談
鷲見恵理子氏は鳥取県から「とっとりふるさと大使」に任命され就任された。
ステージ上でその事に触れ、大山や砂丘の自然環境の整っていることを上げ、
さらに鳥取県の音楽環境にお褒めの言葉をいただいた。
だが、大山砂丘などの全国でも誇れるもにには違いないが、
保全がしっかりと守られ、磨きがかけられているかというと、それは疑問だ。
また後段の音楽環境に関しては、決してそうではありませぬ。と言いたい。
外交辞令のようではなかったがはたして。
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by tomiot3 | 2011-12-05 21:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)

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