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巨匠の怪

最近の地方紙でやたら巨匠が登場する。
巨匠って一体なんだ。

ウイキペディアによると巨匠とは専門分野、ことに芸術分野で傑出した人のこと。とある。

最近では料理などの分野でも巨匠と言う言葉が使われる。
テレビ番組の影響だろう。
だから巨匠の定義が広がって、ややもすると値打ちが下がったのかも知れない。

ただ絵画や音楽の分野で巨匠とよばれる人は限定されていると思う。
音楽の世界では、指揮者のカラヤン、フルトヴェングラー、ワルター、
トスカニーニ,クレンペラーなどなど、
器楽演奏者ではカザルス、バックハウス、シゲティー、ハイフェッツなど、
現役で巨匠とよばれる人は、左程多くないように思われるが、

現役ピアニストではポリーになどがそれに当たるか。
ヴァイオリンの現代の巨匠は誰かな?
名手はわが国を含めて数多居るが、巨匠とよばれる人は?
一般に巨匠が安売りされることはないようだ。

とっとり楽友協会コンサートでもすぐれた演奏者を沢山招聘したが、
巨匠などと言って褒めそやした経験は無い。

ところが鳥取にヴァイオリンの巨匠が現れた。
東部地区を中心に公民館や幼稚園巡りでミニコンサートなどをして回っている。
巨匠の定義が広がっている。ましてや自分たちで定義付けてる。
マスコミにはそのような見極めが出来る見識は無いだけに、
巨匠という言葉が一人歩きしている。

by tomiot3 | 2012-11-14 21:00 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)