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Auld Lang Syne (久しき昔)

二年足らずのお付き合いが去って行った。
石和田家族は今日離鳥される。

午前ダウラにて最後のお別れをした。
幼稚園お友だちも二家族、短くも明るく和やかでもの悲しい時間だった。
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自分なりに精魂傾けて2日がかりで仕込んだハマナスジャムを早速スコーンにのっけて。
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れいこちゃん。
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こういうのは乗っけないことにしていたけど、特別に自分で許可。
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ダウラのおじさんと僕とにハグしてお別れのあいさつ、じーんときちゃった。
いよいよAde!
れいこちゃん、さよなら。彼女は答えなかった。
その気持ち分かるよ。
僕もね、6歳の時、疎開のため東京駅で両親と別れるに際して、うら悲しさだけが記憶に残っている。
感性豊かなれいこちゃんだから尚更さ。
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本当はね。「蛍の光」の原曲「Auld Lang Syne」を歌ってお別れしたかった。
スコットランド民謡、準国歌、ロバート・バーンズの詩、日本では「久しき昔」と訳されている。
もうすぐBBCプロムスが始まる。一ヶ月に亘る音楽祭でその最終日は、
ロンドン・ロイヤルアルバートホールでビッグなコンサートが行われるが、
その更に最後に「Auld Lang Syne」の大合唱で幕を閉じる。
NHKBSでも必ず放送されるので、一度ご覧あれ。
今年はピアニスト辻井伸行が出演する。

この歌の一番の想い出はというと。
それは中学三年生の時、世界館(とっくに消えた)での映画鑑賞会。
いずれもアメリカ映画で「哀愁」と「帰郷」だった。
哀愁は第一次世界大戦時の英軍人とバレリーナの悲恋物語だった。
軍人はロバート・テイラー、バレリーナはヴィヴィアン・リー。
以来ヴィヴィアン・リーは頭を離れることが無くなった。
その最後のシーン、英軍人の回想シーン。
愛する人が戦死した誤報で、悲嘆にくれてロンドンブリッジからテムズ川に身を投げてしまう。
実は生存していた。その軍人が霧に覆われたロンドンブリッジで彼女を回想する。
そのバックミュージックが「Auld Lang Syne」だった。
今にして思うとしばらく映画のことが頭を離れなかった。
概ね晩生なんだが、精神的にはませていたのでは・・・。
思えば昔の学校は粋なことをしてたんだ。いわゆる恋愛ものなんだから。
ちなみに「Auld Lang Syne」を英訳すると逐語訳ではOld long since、
意訳ではTimes gone byとなる。

これとは別にお別れの時、口ずさむのは、
ドイツ民謡「Muß i' denn, muß i' denn」(しばしの別れ)だ。

by tomiot3 | 2013-07-20 20:42 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)