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市民の会主催講演会

今夕18時30分~
住民投票のあるべき姿を問う
演題「住民投票の課題と展望」
講師:武田真一郎氏 (成蹊大学法科大学院教授)
会場:とりぎん文化会館第一会議室
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住民投票とは、から始まり全国の住民投票例からの考察、
住民投票の拘束力、そして全国的に知られた徳島県の
吉野川第十堰建設事業(可動堰計画)が建設中止になるまでの17年間の闘い。
などが紹介された。
全国で住民投票が行われたのは21例この中で結果と異なったのは、
宮崎県小林市の「産廃処理施設建設」だけである。
ここの場合はすでに建設が進捗しており、実質的で無かった。
施設は完成し操業中である。

もしも鳥取市の場合、市役所移転新築となれば、
正当な理由無くして実施される全国でも例の無いこととなる。

会場は定員200名、満席だった。
まだこれだけの関心があることに驚愕すると共に、安堵でもあった。
だが、多くの市民の関心はすでに薄れたり、移転新築しても良いか、
などと流動しているように思える。
市民の会の行ってきた真摯な運動精神と実行力には頭の下がる思いだが。

しかし、率直な感想として、住民投票結果だけでは駄目じゃ無いかと思うに至っている。
住民投票後の市議会や市長の市政に疑問を持ちながらも有効な手が打てなかったこと。
住民投票、つまり直接民主主義は機能不全に陥った間接民主主義へのカンフルという説明があった。
まさにその通り、だがそのカンフルが効かない鳥取市は、重体では無かろうか。

日本設計の打ち出した43億円という数字の信憑性を検証できなかったこと。
少なくとも私はこれはほとんどねつ造のための過剰設計とみている。
反して移転新築費70億円も単なる数字合わせのねつ造数字であると見抜いている。
新市民の会のチラシでも70億円では済まないことに触れているが、もっと掘り下げても良かった。
徳島の場合も専門家であるはずの建設省(現国交省)よりも
素人の市民の方が科学的で、客観的であった。

これは注目すべきフレーズだった。
徳島県知事は業者との癒着で現職時に逮捕され失職したという下りでは会場から笑いが漏れた。
これは笑い事で無いですぞ。

市民の会の最新チラシ
大変よくまとめられている。異論などありはしない。
だが竹内市長は住民投票など忘れたいが如く新築移転に向かって邁進している。
市長選は半年後に迫っている。
こうした情勢からすると、住民投票結果一点張りでは結果は火を見るよりも明らかである。
今はむしろ市長の出馬を阻み、後継をも当選させない対立候補の擁立では無いか。
要は民派の市長を選ぶことである。

会の重鎮の「市民運動と選挙は異質」と言う発言があった。
住民投票を主眼とした組織にはこうした縛りがあるのは承知である。
しかし住民運動そのものは実質の政治運動であると思う。
現に市長や市議会に対してもの申している訳だから。
よしんば、異質としても結果を生かすには、
更に今に至っては、市民の会を母体とした市長選に向けての新組織が必要だ。
そしてこの力は、竹内市長たりとも強引に移転新築を押しすすめることをためらうだろう。
すべて新市長に委ねる事が今の鳥取市を再生するためのキーポントである。
無駄使い50億円、これに砂の美術館18億円も入れたい。
砂の美術館よりも真の砂丘再生をやらねばならない根本的なことを蔑ろにしている。
ジオパークなどと言っても全く有効的で無い、何のためのジオパークか分からない。
そもそもうたかたのような砂像は美術と言えるだろうか。と言う素朴な疑問が消えない。
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もう一つ重要なことがある。
それは現安倍政権になって土建国家が復活する。
1000兆の謝金の主たるものは土建に対する支出では無かったか、
東北復興の遅れに拍車をかけるのも國土強靱化つまり土木費である。
その片棒を担ぐのが鳥取市の土建事業に対する支出でもある。
いまや建設業界は人出、人材不足、資材単価の上昇など、
それに拍車がかかるように2020東京オリンピックが涌いてきた。
耐震改修にしろ移転新築にしろ建設費高騰は避けられないだろう。
だから少なくともリスクの少ない耐震改修でしのぎ半世紀は生き延びるが良い。
更に加えれば、業務形態はハイテク化の波が押し寄せるだろう、
そうすると場所が離れているとか、遠さなど問題外となる。

市の言う数字でもう一つ眉唾物がある。
「市庁舎が離れているために場所のおたずねが「毎年四千数百件の問い合わせ」
いかにも誇張した数字である。
どのように統計を取ったかも疑問であるし、
実際自己体験としてその様な感覚は全く無かった。
よしんば有ったとしても前出のようにいくらでも対処できる。

新市長候補には、業務形態改革も提案したい。
肝心なのは新市長候補だ。

by tomiot3 | 2013-09-12 22:44 | 市庁舎はどうなる | Trackback | Comments(0)