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波間の真珠たち

オーケストラファン・ヴァセナールの室内楽シリーズ・その14
『波間の真珠たち』
主宰者 執筆
私たちが普通にバロック時代の有名な作曲家は? と問われると、まず最初にあげられるのがバッハでしょう。確かに18世紀初期のドイツ音楽史に燦然と輝くバッハ、ヘンデルやテレマン。彼らの残した幾つかのメロディーが、私たちの生活の中にそれと気付かずに入り込んでいるのを知ると、やっぱりすごいな~、と感心してしまいます。でも、ちょっと待って下さい。バロック音楽はその3人だけで出来上がっているのではないのです。夜空に強い光を放っている星の脇で、その影に隠れている無数の星もまた宇宙を形作っているように、バロック音楽の歴史においても同じ事が言えると思います。今回はドイツバロック音楽を覗いているのですが、私たちが普段耳にする機会の殆どない作曲家も、先の3人に勝るとも劣らない仕事をしていた真の姿が見えて来たのです。その大きな波に隠されてしまいがちな彼らも、歴史を作り時代に影響を与えて来たのです。
そのような彼らの作品を弦楽器を中心に取り上げ、その本来の輝きを今に蘇らせようと思います。


ゴットフリート・キルヒホフ(1685〜1746)
 ヴァイオリンソナタ 8番 ヘ長調
 Gottfried Kirchhoff / Violin sonata no,8 F major
ヨハン・ゴットリブ・グラウン(1702/3〜71)
 ヴァイオリン、ヴィオラ ダ ガンバと通奏低音の為のトリオ イ短調
 Johann Gottlieb Graun – Trio a minor, for violin, viola da gamba and b.c.
ヨハン・メルキオル・モルター(1696〜1765)
 ヴァイオリン、トレブルガンバと通奏低音の為のソナタ イ長調
 Johann Melchior Molter – Sonata A major, violin, treble gamba and b.c.

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赤津 眞言 (アカツ マコト)
バロックヴァイオリン奏者、ベルギー、レーメンス音楽研究所客員教授
国立音楽大学で守岡輝氏に師事。
バロックヴァイオリン、室内楽を小野萬里、千成千徳各氏に1987年よりハーグ王立音楽院にてS.クイケン氏に師事。91年、国際古楽室内楽コンクールで2位。93年、ソロイストデュプロマを得て同校卒業。現在、多くのヨーロッパの団体、日本国内での室内楽演奏活動を中心に、アントワープ音楽院でのマスターコース等の教育活動も行っている。

武澤 秀平 (タケサワ シュウヘイ)
桐朋学園大学音楽学部バロックチェロ科講師
チェロ、ヴィオラ ダ ガンバ奏者、新日本フィルフォアシュピーラー。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒業。同声会賞受賞。チェロを崎野敏明、山崎伸子、ガンバを福沢宏各氏に師事。卒業後古楽演奏に力を入れ、これまでにザ バロックバンド、オーケストラ シンポシオン、バッハ コレギウムジャパン、ロゴス*アポカルプスィス等に参加し、演奏活動をしている。

岡田 龍之介 (オカダ リュウノスケ)
チェンバロ奏者、洗足学園大学講師
慶應義塾大学経済学部、東京芸術大学楽理科、同大学院卒業。音楽学を角倉一朗、チェンバロを有田千代子各氏に師事。93年にデヴュー以来、数多くの演奏会に出演。国内外の古楽奏者と共演を重ね、その通奏低音演奏には定評がある。近年は韓国やドイツ等での演奏、教育活動、執筆活動にも力を入れている。都留音楽祭講師。

鳥取公演
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by tomiot3 | 2013-09-26 09:19 | コンサート | Trackback | Comments(0)