人気ブログランキング | 話題のタグを見る

WPOニューイヤ-やっぱり凄いね

ETV19時が待ち遠しかった。
演奏は19時15分から、8時間時差だから現地時間では11時15分開演。
どきどきわくわくの15年前は忘れることができない。

ダニエル・バレンボイム二度目の登場。
D・バレンボイムはピアニストとしても名を成しているが、
ずーっと以前ピアニストの杉谷昭子さんがこんなことを言っていた。
新譜を暗譜するのに私などは何度もやらなきゃ成らないのに、
バレンボイムったらただの一度で暗譜してしまうんですよ。
要するに抜群の記憶力、知能指数のことなんだ。
杉谷昭子さんの年賀状
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22283823.jpg

バレンボイムの今回のコンセプトは「平和」だった。
だから選曲もその線に沿って行われていた。
イスラエルとパレスチナの融合を求めて合同のオケを造ったり、
様々な行動を行っている。
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22501341.jpg

今日の特徴はシュネル系のポルカや行進曲が大受けをしていた。
明るく華やかな音、快調なテンポ、どれもこれもウイーンフィルならでは。
聴いていてウキウキするのだ。
休憩時間に東日本支援をした活動の中のインタビューに
フルートの首席D・フルーリーさんが出てきた。
そして現地コンサートにはクラリネットのP/シュミードルしさん。
お二人とも鳥取に何度か来て頂いた。
それとアーカイブスでコンサートマスターで弾き振りのW・ボスコフスキーさんが話題となった。
この時代は何年か続いて3枚組レコードを買い求めて散々聴いたものだ。
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_2240194.jpg
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_2240151.jpg

顔見知り知り合いが随分少なくなったが、ファゴットのトゥルノフスキーさん、
クラリネットのオッテンザマーさん、チェロのイーベラーさん、
そしてヴァイオリンのエックハルトさんが確認できた。
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22471460.jpg
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_2248347.jpg
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22492937.jpg

いずれも懐かしい面々だった。
ウイーンフィルも若返りしてコンマス二人も若手だった。そのうち一人は女性だ。
世代交代だからやむを得ないが、もうじき前出の人たちも居なくなる。

「美しき青きドナウ」では民族楽器のチターが登場した。
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22513883.jpg
WPOニューイヤ-やっぱり凄いね_e0166734_22514372.jpg

チターと言えば映画「第三の男」だね。
そしてバレーがコラボするのだが、最初が小ホールのブラームスザールが写った。
さてはコーダ辺りで大ホールに出てくるのでは、的中した。

ラデツキー行進曲では指揮しないで狭いステージの中を団員と握手して回る。
変わったパフォーマンスだった。こんなの初めて見た。
これ位演奏し慣れた曲ならば指揮が無くっても特に解釈を加えない限り大抵は演奏できるのだろう。
クライバーなどはしばしば指揮しないで聴いていたし、
サントリーホールでのアバドの時リハーサルを見学せて貰ったが、
音の出具合を確かめるためアバド氏が客席に降りて聴いていた。
この位はウイーンフィルで無くったってだろうが、要するに血になり肉になっている訳だ。

ウイーンフィルの来年はズビン・メータ、明日からチケット発売だそうな。
ああー驚いた。
メータ氏とのコンビも東京で聴いたなー。

アーカイブスばかりになった。今は昔の物語となりにけり。

あーウイーンフィルやウイーンフィル!!

2014年の楽しみがひとつ消化された。

by tomiot3 | 2014-01-01 23:08 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)