シャドウボックス展示会と歩兵第四十連隊の写真帳
午前中不覚にもアスファルト面にアゴを打ち付け負傷、
手に桜手入れの道具を提げていたので自慢の受け身が全く出来なかった。
絆創膏アゴとなる。
このところ体調やら何やかんやでご無沙汰のダウラへ。
するとシャドウボックス展が始まっていた。
喫茶ルームの壁面を飾り、隣の別室を使って壁面を埋め、グッズ類はテーブルを彩っている。
渋谷易代さんの作品群だ。
そもそもシャドウボックスなるものを知ったのは渋谷さんの作品にお目にかかってからだ。
精緻な手しごと、立体感のある絵模様、シャドウの意味がたちどころに理解できる。
今回は以前にも増して黒をベースとした朱や金色が華やかさが輝きを増して、わー凄い!と感嘆。
今日は展示室の模様をお伝えしたい。
来月の15日まで開催されているので、顔を出す度に一点一点を詳細に鑑賞しようと思っている。
楽しみがひとつ増えた。
ご本人は謙虚に語られているが、見事と言う言葉以外に適切な言葉があろうか。
日本人特有の丁寧で突き詰めて行く工芸や美術の世界を垣間見た思いになる。
未だ世にそれほど知られていないシャドウボックス、
この機会にサプライズな感動を味わって欲しい。
もうひとつ、ダウラの前に市立博物館「やまびこ館」開催されている
「歩兵第四十連隊の写真帳」を観た。
かっての日本の姿、時代の流れを肌で実感する良い機会だ。
連隊の軍事訓練場は鳥取砂丘だった。
浜坂村から砂丘へ抜ける岩美街道(?)の痕跡が今でも残っているが、
鉄砲担いで一山越え、砂丘で厳しい訓練を積んだ兵隊さん達の姿が想像できる。
背景の駟酏山で、あーこの辺りだなと言うことも想像できる。
双眼鏡や軍服なども将校以上の正装軍服以外は決して立派なものでは無い。
この様な資料から伺えるのは、当時の国力だ。
よくまあ欧米と戦争をおっぱじめたものだと思うこととしきり。
私の物心ついた昭和16年以降はもちろん、それ以前から物資は底をついていた。
砂糖は配給制だから貴重品、バナナは乾燥バナナでも貴重品でそれもやがて無くなった。
金属類の供出で自転車・リヤカーまで無くなる始末。
今考えるとこれで戦争勝てる訳無いと思う。
装備だってお粗末、口径7.7ミリ92式重機銃の本物が展示されているが、
これが終戦まで主要武器だったようだ。
性能は優れた面もあったようだが、多様な連合軍の兵器に較べられるといかんともし難い。
観ているとだんだん哀れになる。
戦争という行為が如何に愚かであるかと言うことも伝わってくる。
by tomiot3 | 2014-01-26 21:37 | 文化・芸術 | Trackback | Comments(0)