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チェロ&ガンバとチェンバロ

今日15時~ 鳥取教会に古雅な音楽が響きわたった。
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今日取り上げられた作曲者はブクスデフーデ(1637-1707)と
大バッハの9番目の息子ヨハン・クリストフ・フリーデマン・バッハまでおよそ百年近く経過している。
にも拘わらず音楽が飛躍的に変化している訳ではない。
それだけ時代の流れがたゆとうが如くゆったりだったのだ。
今の世界では考えられないことだと慨嘆する。
ガンバとチェロの音の味付けがまるで違う、つまり似て非なるものであることを実感した。
ガンバを弾く
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チェロを弾く
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チェンバロの山縣万里さんは鳥取初登場の人。
確かなテクニックと音楽は安心感をもたらせてくれる。
何時ものことながら終演後、チェンバロに人々が吸い寄せられてくる。
そのうちの年輩の男性が言う“後半の方がよー聞こえたけど”
山縣さんが応えて言う“そういうことはあるかも知れません、楽器が鳴ってくると言うことも有りますけど、
耳が慣れてくることもあるでしょう”
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最終曲の大バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガード・チェンバロの為のソナタでは
チェンバロが対等に華やかに奏されるので、余計にそう感じられたのだろう。
そして、“オブリガードってなんだな”とまで問うていらっしゃる。
山形さん応えて言う“今までの曲は左手だけが掻かれていて、右は即興的に弾くんだけど
オブリガードは右もキチンと書かれていているんです”
おじさんは分かったような分からないようなお顔。
それにしてもこうしたやり取りは楽しいものだ。

オブリガードと言えばポルトガル語では「ありがとう」の意。
音楽では助奏又は義務づけられたと言う意味合いだそうな。
バッハの曲に関しては後者の予めキチンと書かれていると言うことになる。
今日のバロックも味わい深く、意味のこもったコンサートだった。
ご苦労様。
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明日はとりぎん文化会館リハーサル室において9時30分から21時まで公開レッスンが行われる。
見学者は無料だから、気軽にお出で下さい。
14:00~15:00は武澤さんのお話「いわゆるバロック時代の演奏法について」もおもしろそう。

by tomiot3 | 2014-02-22 21:15 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)