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緑が粗末にされた

大工町頭通りからNHK鳥取放送局に至る市道の街路樹はクスノキだった。
数少ない鳥取の街路樹として貴重な存在だと思っていた。
ところがばっさり伐られたことを小耳に挟んだ。
えっそんなこと!
さっそく現地に確認へ。、
すっかり姿を変えた街路が目に飛び込んだ。
1本残らず着られ、そのあとはアスファルトで覆われているでは無いか。
まったく信じられない。この目を疑った。
周辺住民の意思なのだろうか、それとも維持管理が面倒ぐさくなって市が勝手に伐採したのだろう。
その場合は当然のこと住民の合意が必要だろう。
と言うことは住民の了解のもとにと言うことになる。
市議の皆さんはこの事実を知っているのだろうか。
数々の疑念が湧いてくる。
時間経過と共に怒りが増幅してくるのだ。
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昨年の都市緑化フェアっていったい何で有ったのだ。
夕方4時頃、鳥取市の担当課と思われるところに以下の内容のメールをした。

都市企画課殿
NHK前通りのクスノキの街路樹がすべて伐採されているのを今日発見。
ビックリ仰天、なぜ伐採し他の課一部始終が知りたい。
昨年行われた都市緑化フェアって一体なんだったのかと首をかしげる。
鳥取市内街路樹は電線地中化が進むにつれて、
国道、県道、市道のいずれもが街路樹が消滅することが顕著である。
都市環境、温暖化等々に鑑みても都市緑化は一層進めなければ成らない状況下、
その反対行動は一体何がもたらすものか、怒りをも感じている。
明確な回答をお願いしたい。

尚、現市街地の緑化率(全域、区域、施設、街路ごと)は当然把握されていることと思うので、
現状の数値と将来構想と目標を併せて聞かせて頂きたい。


想定だが、ひょっとしたら電線路地中化のためかも知れない。
若しそうだとしたら、それなりの処置がなければならない筈だ。

桜に入れ込んでいる私的な感情であるが、
鳥取人には官民とも緑とか桜に対する思い入れが希薄である。
過去の7,8年の間、いやと言うほど体験し、実感した。
この様な感覚では鳥取の将来に陰りを感じざるを得ない。

公共放送の「新日本風土記」で全国十二個所の桜に対する思い入れの番組を見た。
文化の違いをひしひしと感じるのみであった。
かくいう私も桜に非常なる関心を抱き、手入れするようになったのはまだ8年ほどである。
それも砂丘方面にウオークするにつれ、発見したヤマザクラたちとの出合いだった。
もっと若くして桜に出遭えば良かった。
無残に伐られ折られた桜をどれだけ目にしたか。

この番組でど根性ザクラというのが有った。
法面のコンクリートブロックの僅かなすき間に生えている桜だった。
因幡自転車道にもコンクリート擁壁とアスファルトの僅かなクリアランスから育った桜が在った。
発見当時の幹は親指ほどの桜だった。
そしてずーっと面倒を見てきた。
2009年の春、すでに根回り7センチほどに育ち立派な花を咲かせていたのだが、
不幸なことが起こった。
ある日崖下にその桜が無残に転がっていた。
この様に見事な花付きの桜に育っていた。
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無残!
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その切り株
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それでも諦めなかった。ヒコバエを育てようと。
期待通りヒコバエが出た。目立つように固定養生した。
ところが柵工事が絡んで居たのだが作業員に伐られてしまった。
その後、二度これでもかとこれでもかとヒコバエを育てようと頑張った。
作業員にも訳を説明してお願いもしたが空しい結果に終わった。
ヒコバエも再生することなく、根っこがすっかり枯れてしまった。

何処やらのど根性大根や桜とえらい違いだ。
森林組合もそうだが、本当にこの地方に樹や緑に畏敬の念を抱いている人が存在するのだろうか。
と思わざるを得ない出来事が多すぎる。

by tomiot3 | 2014-03-31 20:27 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)