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とっとり音楽祭への熱きエール

枝分かれブログ、とっとり音楽祭《バロックと室内楽》のコピーです。

遙かなる東京から、それはそれは熱いエールを頂きました。
例えば、お子さんに対する音楽を聴くことへのマナーや、習慣づけに、一昨年のコンサートのとき、実際に勉強させて貰いました。この度もお子さん方に、沢山来て頂きたいですし、そのこどもたちへの親御さん、大人たちの心構えがまずもって大切だと思います。
音楽を聴くと言うことを通して、お子さんにどの様な体験を身につけさせるか、ひょっとしたら音楽そのものよりも大切ではないでしょうか。
一方、大人たちにも、定型的、経験的なことにとらわれず、新しい世界を覗いて頂く、
またとない機会では無いでしょうか。私自身の趣味性を越えて、真の音楽芸術とは?
一体なんでしょうか・・・。貴重な体験をして頂く絶好の機会であると自負しています。
丁々場の音楽会となりますから、途中の出演者の交代時間、或いは30分位の休憩時間を1度設けます。その時に息を入れて頂けるよう、特設カフェテリアを設けるべく準備中です。
また、とっとり楽友協会20年のコンサート記録を少し展示させて頂きます。
短時間ながら、休憩時間には出演を終えた出演者との交流もはかれる様にしたいと思っております。兎に角、単に演奏だけでなく、楽しい二日間にしたい、これが願望です。
石和田さん、有難うございました。

これだけのボリュウムの文章を一気に書き上げられた熱意、集中力、思いやり、すべてを
迫り来る、とっとり音楽祭《バロックと室内楽》にぶっつけます。
鳥取の皆様へ、ご案内です(^_^)。

来たる9/14(日)、15(月)の2日間、とりぎんの梨花ホールで、とっとり楽友協会20周年記念の”とっとり音楽祭”が催されます。

14日は、ベーゼンドルファー・インペリアルが息を吹き返す、と題して、ピアノ中心のプログラムです。13時開演で、三部構成、17時まで。トップバッターは、スペインからお越しになる美貌のピアニスト、川上ミネさん。ピアニスト兼作曲家としてスペインと日本を股にかけてご活躍されている川上さんのオリジナル曲のコンサート。ヨーロッパで現役で活躍中の人の息吹を、サロン感覚で軽やかに感じたいものです。ちなみにこの日のベーゼンドルファーの調律は、私もお世話になっている斎藤智さんが受け持たれます。ヨーロッパのピアノを知り尽くし、倍音を自在に操る彼が作り出すカラフルな響きを、ヨーロッパの耳を持ったピアニストがどう料理するのか、ナマで体験していただきたいです!

第2部は左手のピアニスト、智内威雄さん。
障害を乗り越えて辿り着いた境地で真摯に生きている方が演奏される、
耳馴染みのあるタイスの瞑想曲や、シューマンのトロイメライなどは、きっとあなたの心に違った風に響くはず。
ほんとはこんな障害を乗り越えて・・・なんてバイアスをお耳にかけるのは失礼ではと思いますが、プロになればなるほど、その人の生き方や価値観、哲学は音に表れるもの。
ひとりの人の生き方に、言語という狭い枠を通してではなく、音楽を通して直に触れられることこそ、ナマのコンサートへ足を運ぶ醍醐味かと思います。一期一会の出会いの機会を、ぜひ。

第3部は羽賀美歩さんのフォルテピアノと藤井雄介さんのテノールによるヘンデル・モーツァルト・シューベルト。
作曲家が生きていた時代の音って、当時の音楽ってこんなだったんだ!と目からウロコが落ちるはず(^_^)。この時代の楽器を使っての良い演奏は、モダン楽器では表現出来ない、活き活きとしたエネルギーがほとばしる、喜びに満ちた音楽というのが私の個人的な感想です。
当時の交通手段は馬車。今とは全然違う生活の時の流れ、人が身の丈で暮らしていた時代の音楽のリズムをそのままに味わって頂きたいです。

長丁場ですので、気合いを入れて腰を据えて聴くもよし。ゆるく構えて出入り自由でピンポイントで聴くもよし。一足早い芸術の秋をお楽しみいただけること請け合いです。
チケットは、これだけ濃い内容で、一日券3000円、2日通しで5500円。高校生以下&障害のある方はなんと500円!皆様ぜひお誘い合わせてお出かけください。
(写真4枚)

とっとり音楽祭第2日目のテーマは、おもいっきりバロック!

開演時間の13時からは、とっても珍しいヴィオラ4本のカルテット、アルト・ドュ・カンパーニュさんの演奏です。
地元の鳥取出身の棚橋恭子さんをはじめとする西日本出身の若いヴィオリストさんたちの気鋭の演奏に、今年後半に必要な元気をチャージされるのもよろしいのではなりでしょうか(笑)。若くて波長のあった人達の演奏には、えっ!と驚くようなキラキラした輝きを頂けることがあります。楽しみなプログラムです。

第二部はオーケストラ・ファン・ヴァセナールの赤津さんひきいるトリオのご登場。
シュターミッツや、ホルツバウアー、クレーマーなど、思いっきり玄人好みのプログラム。こういうプログラムははっきり言って都会向けだと思います。
集客数の見込めない地方公演では、音楽の教科書にバーンとのっていないような作曲家のみのこういうプログラムを持ってくるのは結構勇気のいることです。
それに、こういう音楽は、中にある豊かさ、面白さをそのまま自然に表現できるだけの腕を持つプロの演奏でないと、得てしてつまらないものになりがちです。
でも、こういうプログラムを上手い人の演奏で生で聴けた時におこる、目の覚めるようなめくるめく音の世界との出会いと言ったら!言葉でその感動を表すのはちょっと難しいくらいです。
ので、感度を上げて、ぜひぜひ足をお運び下さい。もしやっぱりちょっとまだわからないなあ〜と、気持ちよくなっちゃったとしても、それはそれでありです。贅沢なお昼寝時間が過ごせること請け合いです(^^)!

第三部は、またまた赤津さん率いるグループ、今度は声楽アンサンブルです。
16,17世紀のオランダやベルギーの作曲家に焦点を当て、この時代の作品を積極的に取り上げているというから、かなりマニアックな一団と言えましょう。
古楽をやる人にはマニアックな、もう取り憑かれちゃったみたいな方達が非常に多いのですが、そこでアカデミックに研ぎ澄まされた人達の活き活きとした透明感あふれる音楽の躍動感と言ったら、ほんとにもうすごいんです!アナログな時代のエンターテイメントがいかに活き活きとした活力ある魅力に満ちていたか、ぜひ一度ご体験下さい。
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そして、二日目は第四部までありますよ!今度は、チェンバロの岡本竜之介さん率いる古楽アンサンブル、ムジカ・レセルヴァータ。
二人のフィリップと題して、テレマンとCPEバッハを取り上げます。
もうこのお題からしてマニアな感じ(笑)。
楽器は、リコーダーと、ヴァイオリンと、チェロとチェンバロ。バロックの王道路線です。
個人的にはバロックのリコーダーってものすごく好き。縦笛リコーダーを音楽の授業でやっているこども達に聴かせたいです。
たぶん、アカデミックで超知的な大人の、抑制の効いたライブ感満載の真面目な遊びっぽい音楽をご堪能いただけるのではないかと思います。

ぜひぜひぜひぜひ。
御御足をお運び下さいませ!
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by tomiot3 | 2014-08-21 19:32 | コンサート | Trackback | Comments(0)