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トリオポワール 一寸法師の館に奏でる

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昨日来の涼し過ぎる昼下がり、それでも今日は薄日が射して丁度良い塩梅。
岩美町の田村虎三の生誕地の少し奥、国道9号線をそのまま進むと矢庭に「一寸法師の郷」が現れる。
もう少し走れば兵庫県だ。

Vn湯浅いづみ、Va棚橋恭子、Vc中嶋寄恵の眉目麗しきメーツェン?のトリオが美音を奏でるか。
ポワール=梨と言えば鳥取の名産、トリオポワールも鳥取の名物になるか。

開場の30分前に到着、有り余る時間に周辺を散策することに。
この国道9号は数え切れないほど通過しているが、棚田を意識したことはなかった。
ただ棚田100選になっていることは聞いていた。
洗井・横尾・蕪島の三集落にまたがる勾配緩やかな棚田とあるので、ここも含まれるのかな。

館をぐるっとめぐる形で棚田を歩いた。
緩やかな勾配なので、棚田を意識するには目線の高さを選ぶようだ。
館は外観的に目立たない、デザイン性とかアート性はまるで意識されていない。
さすが公共の建築物として、公民館的に建てられたのだろうか。
ほぼ田植えを終えた田んぼが美しい。
しらさぎが群れていた。彼等は警戒心fが強く、100メートルぐらいの距離でも警戒する。
空に舞い上がった。
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向こうの建物は体育館、外は野外音楽堂になっている。
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少し高度を上げてみると、棚田の全貌が確かめられる。
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あぜ道には野薊、もう少し高度を上げると小さな農園が、自家栽培程度だろう
珍しい真っ赤なグミを見つけた。
以前は珍しいものでは無かった。
わが家にも道端に面して植えられていて、通りがかりの子どもたちの楽しみになっていた。
30年ほど前に自宅改造の犠牲になった。
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緩いとは言いながらも、田んぼへの水あての滝の如く流れている。
これはマイクロ水力に利用で出来そうだ。
若し、近くに自宅があったなら、ベース電力は得られるだろう。
などなど思った。
かっては川を見ると、何キロワットの発電が出来るなと、絶えず計算していた。
飽きもせず、小川(Bach)の流れを眺めていると何かしら落ち着く。
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館に帰ってきた。
今度はその近くの畑が気になった。
玉ねぎ、わが家のよりも出来が良さそうだ。
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200席程度用意されていのるだろうか。
ほぼ満席、ほとんど顔見知りの方は居ない。
どうやら大方は地元、岩美町の方々だろうか。

14時ちょうど三人が登場、正直素朴な方達の集まりにぱっと花が咲いたよう。
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1曲目のモーツァルト/アイネ・クライネ・ナハト・ムジークが写っていない。
第一部の曲目は至って易しい曲集。
難しい事など言うことは無いが、敢えて言えばテンポ設定や各楽器の鳴らし方に注文はあった。
分かりやすい曲だけに余計にそう思う。
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休憩がたまげた。
なんとケーキがすごいではありませんか。
よくまあこんなに準備出来たものだ。
この館に厨房があるので地元のご婦人方が精を出したのだろうか。
数少ない?鳥取の方、ある母娘と楽しい時間を過ごした。
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後半はベートーヴェン/弦楽三重奏のためのセレナード ニ長調Op.8
ちょっとシリアスだが、ヴィオラの加わるオリジナルとしてはベートーヴェンの希有の曲。
こうした曲は大いに聴いてもらいたいものだ。
6曲からなるのだが、テンポの緩い曲こそ、もうすこし緊張感が欲しかったかな。
聴く人々はそこそこに集中して聴いていたのが伺えたのが良かった。
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わが家からは正確には片道21.5キロ、時間にして23分。
ほどよい距離かも知れない。

開場はお客が今日のように入ると響きが失われて、弦楽器の微妙な音の表現が難しいと思った。
なにせ響きが堅い。大いに改良の余地有りだ。

by tomiot3 | 2015-06-06 21:10 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)