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音楽の恵みとは

朝から空の色と空気は夏だった。もう梅雨明けだ。と確信した。
やっぱりそうなった。

今日はガンバの武澤秀平さんのコンサートがある。
「挑戦 2015 『ガンバ・デュオ』」
昨年11月以来の再会となる武澤秀平さんと鳥取が初めての坂本龍介さんデュオである。
しかもガンバのデュオ、これは珍しい!
はてさてどの様な音楽なのか?

会場は鳥取教会、15時開演だった。
既にリハを終え、ステージの楽器を拝見。
武澤秀平さんのガンバはイギリス生まれ、既に承知の6弦楽器だが、
坂本龍右さんのガンバは少し大型でフランス生まれ、7弦で時代も少し遡るようだ。
調弦で音の違いが解った。低音が深くスケール感がある。
また明らかに音色の違いがある。この2台のデュオとは。
武澤ガンバ
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坂本ガンバ 弓も少し長かった。
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バロックの場合、何時ものことながら曲目を見てもほとんど初めてのものばかり。
聞いたことも名音楽を聴く楽しみがバロックなんだ。
今日は16世紀から18世紀の音楽にタイムスリップしよう。
置くにもイギリス、イタリア、ドイツ、オランダ・・・・
前半を終え手まず感じたこと。
二台のガンバが音色の差を乗り越えてと言うか、上手く混ざり合って別のものが醸成されると行ったところ。
まるで発酵をして全く姿を変え、より上等なものが生まれる感じだ。

更に後半を聴き終えて、フレンチ?イタリアン?いやいや世界遺産となった和食の世界かも知れない。
音の素材を大事に活かしながら、捌きに冴えた包丁を入れ、飾り付けて行く和食だと思った。
今日の二人の音楽は自由に開放され、自由に語らい、対話を積み上げて行く。
何か今の時代に照らして、置き忘れている大切なものを見つけたようだった。
今日の二人は音楽を超えた空間を醸した。
これが私が感じ、得ることの出来た音楽の恵みだった。
しかしながらこのコンサートは私の主催で無く、鳥取バロックだった。少し残念。
開演前
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終演後
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by tomiot3 | 2015-07-20 21:04 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)