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県美が動く 美術と音楽

第1回鳥取県立美術館候補地評価員会専門員会
今日の午後、県立博物館でひらかれ、傍聴した。
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委員は12名、うち欠席が4名
博物館事務局と検討委員会会長林田英樹氏。
それに記者席・傍聴席
私等は一番後ろで傍聴、ちと聞き取りにくい場面も有り。
傍聴者は私等と後2~3名、関心が薄い。

悪いが委員のメンバー表を見て、なぜ?どの様な人選で選ばれたんだろう。
案の定、的はづれで論点がずれた発言が幾つか有った。
観光、交通関係者にはいつの場合でもその様な傾向が見られる。
以前の歩いて暮らせる街のフォーラムでも交通関係者の発言に失笑した。

最初の務局サイドの説明では、お役人特有の逃げを打つような発言が気になったが、
そのうち委員からの発言をそれなりに処理されていた。
別の検討委員会でまとめられた立地条件の基本構想発議のとおり。
まあこんな物かなー。
主な項目は以下の通りで、いづれもご尤もなこと。
1,様々な人が気楽に訪れることができる場所
2.地域づくり、まちづくりと連携し易い場所
3.必要な機能確保・施設整備が極力安価で堪能な場所
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さらに県外のアドバイザーの意見は。やはり大筋はほぼ一緒。
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今後は市町村からの候補地がそろい次第、現地も確認しながら絞っていくそうな。
どの範囲の市町村か分からないが、この方法には少々疑問を感じた。
この委員会で現地を確認すると言うから、尚更首をかしげた。
この委員会は候補地選定委員会だそうだから、一番気になるコンセプトに付いての意見は聞けなかった。
参考資料によるとコンセプトは
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お年寄りからこどもたち・・云々という一項があるが、資料として入館者のデータが添えられていた。企画展の来場者の少なさにびっくりぽん。小・中学生への誘導花買ったのだろうか。
美術館であれ、博物館であれ、この問題ひとつが解決できねば美術館ができても駄目だ。
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必要な機能と私設・設備のモデルの資料を目をかっぽじって目を通したが、音楽のおの字もなかった。
私的いけんで有るが、美術と音楽は密接に関係がある。
例えばフェルメールノエにはリュートやヴァージナルが描かれている。
若しフェルメール展が行われたとする。
さすれば美術館の何処かでルネサンス音楽を奏でるコンサートが行われたらすばらしい。
岡山美術館では古楽や室内楽がちょくちょく行われたのを知っている。
ヴァイオリニスト諏訪内晶子も東京の美術館で自ら企画したコンサートを行った。
私は美術館は美術のみならず音楽とも密接にかかわる必要を思っている。
そんな超すてきな美術館が夢である。
今日もあった観光目的を頭に描いた発言があったが、その様な狭隘な志向ではなく、ひたすら美術を市民に提供することに集中すれば、自ずと観光面で脚光を浴びることも有ろう。
日本における県立として最後の美術館がどうなるか。
私は無駄なコストは当然省くが、使うべきところは惜しんではならないと思っている。
建築そのものに文化的価値があって、長寿命のものを造ることが鳥取県に文化と伝統を導くと思う。今まで随分無駄な投資をしてきたことを思えば・・・・。
私の場合、東京などのコンサートに出かければ、ほぼ美術鑑賞も行う。
美術と音楽は連動、又は一体なのである。
いつだったか、G・クールベの埋葬を鑑賞して、夜はサントリーホールでバッハ/マタイ受難曲を聴いた。その感動の大きさを忘れていない。

by tomiot3 | 2016-02-17 20:25 | 文化・芸術 | Trackback | Comments(0)