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閑古錐


春霞かそれとも黄砂か。
真上はブルーだが、遠くはどんより、セーターなど着ていられない温か日和だった。
このところは数十分歩くと疲労感を覚える。
数年前の術後ほどではないが、10日余りの軽病の横着で体力が落ちてしまった。
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横着の効用もある。
テレビを観る時間が増えて新たなことを知る。
「閑古錐」(かんこすい)と言う言葉を覚えた。
禅の言葉で掛け軸などによく用いられているそうだが、浅学の私は知らなかった。
閑とはひまとか落ち着いて居るという意味、古錐とは字の通り古い錐のこと。
つまり真新しい錐は、鋭く容易に穴をうがつことができるが、
気を付けないとケガをする事も有る。
しかし、使い込まれて先が丸くなった錐は、技によって風格が備わった穴をうがち、
人を傷つけることもない。

そうか、体調不良などと言っていられない。
よわい77、過去やってきたことを今一度振り返り、
残余の人生にやるべき事、役立つことが有りはしないか。
などと考えすぎた。








by tomiot3 | 2016-03-05 21:15 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)