サイモン・スタディジと仲間たち
昨日の夜はほっこりとしたバロックの夕べだった。
大阪市中央公民館での
サイモン・スタンヂィジと仲間たち。
23日が大阪、24日が東京となっている。
昨年、一昨年と赤津座で来鳥されたヴァイオリニスト天野寿彦氏出演だと思って出かけた。
ところがロビーで舞っている時、話しかけられた方は、ヴァイオリニスト中山裕一氏の親ごさんだった。
天野さんは東京公演のみで、今日は中山さんだという。
そうか今分かった。
そう言えば、天野さんにチケットをお願いしたところ、中山さんから送られてきた。
鈍かった。
しかしながら、この会場にはいつか来てみたかったから残念でも何でも無い。
よくを言えば、東京も聴きたいぐらいだ。
そもそもスタンディジ氏を招聘したのは、中山さんがイギリス留学された折の師舵と言う。
それを天野さんと共同して日本への招聘となったという。
そうか、そうか。
父上の話では、この会場は余程の人でないと簡単には借りられないらしい。
中山さんの過去の功績が有ったればこそと仰有っていた。
昨日(22日)は厳しいリハーサルだったそうだ。
ユウイチが折角招いてくれたから、きっちりとやろう。
最初250くらいのイス並べだったが、結局300くらいだったのでは。
会場はネオ・ルネサンス様式と言うから、質素ながらステンドグラスやシャンデリアなど
天井が高くて雰囲気十分。
この公会堂中では、この中集会所が一番音が良いと仰有っていた。
だんだん華やいでくる。
休憩中のひととき
厳しいリハだったという。
どの様なことが行われたのだろうか。
音色の統一?バランス?
通奏低音にコントラバスが加わり、チェロも二台、何というここと良い低温。
この通奏低音に乗って、高音域が透明感を強める。
イメージする雰囲気は、王宮で聴いている気分だ。
今日はとても良い体験をしている。
プログラム これは分かりにくい
アントニオ・ヴィヴァルディ 「調和の霊感」寄り4つのヴァイオリンの爲の協奏曲ニ長調 作品3-1 RY519
ヘンリー・パーセル 「アーサー王、またはブリテンの偉人」より組曲
アルカンジェロ・コレルリ 合奏協奏曲ニ長調 作品6-1
下オルグ・フィリップ・テレマン 2つのヴァイオリンの爲の協奏曲ト長調TWV52:G2
後半
J・S・バッハ ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1011
ヘンリー・パーセル シャコンヌト短調
ジョージ・フレデリック・ヘンデル 合奏協奏曲イ長調作品6-11
アンコール
ヘンリー・パーセル シャコンヌ 中国人男女の爲のダンス音楽
緩急緩・・・の波動の変化が単純とも思えるバロック音楽にすごいエネルギーを加えて、
押しよせては引き返す。時には協調の対話のように、またある時は優柔不断にも聴ける。
今日はそうした妙をしっかりと味わった。
東京公演も聴きたくて聴きたくて。羽があったなら。
挟み込まれたチラシも古楽に関する者ばかり。
大阪或いは関西の古楽ファンの層も厚いぞ。
どれもこれも聴きたい。
大阪倶楽部の会場にも興味がある。
4月29日、19:00 サイモン・スタディジライ来日公演
ヴァイオリン中山裕一、チェンバロ仲野振一郎、ディレクター延原武春、テレマン室内オーケストラ
サイモン・スタディジと仲間たち 東京公演
3月26日(土)19:00 府中の森芸術劇場ウイーンホール
シューボックスタイプの室内楽ホール。
正面にはオルガン、訪れた時は近くの中学校が合唱コンクールをやっていた。
素敵なホールだ。
by tomiot3 | 2016-03-24 22:57 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)