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今一度 福島原発を吟味

ほとんどのメディアが隠蔽体質(NHKも作業員が急性白血病での死亡を報じはしたが、原発によるものでは無いという東電の言い訳を報じた)東京新聞の取材報道を吟味したい。
また高市総務相の「福島原発出死者は一人も出ていない」に関する発言を参考にしたい。
高市政調会長(当時)が、2013年6月17日に神戸市で行った講演で、原発の再稼働や安全性の確保に触れた際、

「悲惨な爆発事故を起こした福島原発も含めて死亡者が出ている状況ではない。最大限の安全性を確保しながら原発を活用するしかないというのが現状だ」

...

と述べました。

この発言は、原発事故の影響による過酷な避難で亡くなられた方、精神的に追い詰められて自殺された方など1400人を超える災害関連死が認定されているというのが、「被ばく地」福島の現状であるという事実を全く見ていないものです。

さらに、原発事故の被害者は死者だけではありません。福島から他県へ避難している被災者は数万人。今も県の人口は200万人に戻りません。それもいろいろな条件から避難したくともできない人が多数おられるのです。

なおかつ、福島原発の対応を一歩も二歩も誤れば、さらなる未曾有の大惨事が十二分に想定された。これほどの身の毛もよだつ事態に対して、余りにも無神経、破廉恥な思考ではないか。皮肉なことだが、菅首相の対応があれこれ言われているが、ひょっとしたら菅首相でなかったら・・・と言う理屈も成り立つ。
とにかく、原発は、原子力は、人智の域を超えていることを肝に銘じる。
ひとたび起こせば、終わりと云う事が十分想定できる。

残念ながら、一般市民にも、現高市総務相の発言に沿った考え方の者が居る。
原子力に対する異常なほどの信頼感が何故に生まれるのだろうか。


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by tomiot3 | 2016-05-25 22:13 | 自然・環境・緑・災害 | Trackback | Comments(0)