アレス青谷 大ハプニング付きチャリティー
〈朝仕事〉を終えて、朝食を済ませると、今期最後のちまき作り。
ちまき粉は〈朝仕事〉前に捏ねて寝かせておいた。
今回は白砂糖が多めかも知れない。
いつもつくるときは砂糖抜きにするか、加えるか迷うところだが、
今回はあげる人の顔を思い浮かべて決めた。
団子を作って、一枚で蒔いて、それを妻が4枚の笹でくるむ。
あー疲れた“ささまきはもういいよ”と言われてしまった。
今日もなんやかやと予定が詰まっている。
昼下がりは青谷のダイキンコンサート、その後は友人とおでん屋での鼎談が待っている。
わが家から30分ほどで青谷のダイキンに着く。
14時開演 13時半開場なのだが現着は13時前、既に一口に向かってれつができているではにか。
まだ開場まで30分以上も有るというのに、強い陽射しの中、帽子もなくサラされることになった。
影に入りたい、あと1メートルつめてくれたら・・・・。
スケールの大きな建物、県文館などよりもずっと大きな事業費だとは聞いているが、
仕上げ材も吟味されていて、お金がかかっている印象。
ステージに当たる正面はガラス大窓の一面、日本海の水平線が真一文字。
すでにマリンバ三台、ピアノが据えられている。
入場料は無料だが、募金がコンサートの対価になる。
♪歌の翼に いつくしみをのせて・・・♪
心に奏でる絆の チャリティーコンサート
主催:グローバル・ウイズメント・クラブ 協力:ダイキン工業株式会社
そしてこの会場は ダイキンアレス青谷
沢山の人、400以上は・・・。だが周囲を見渡しても、顔見知り皆無、どこから湧いてきた人々?若干の関西人のほかは全て地元のよう。飛び交う言葉は鳥取弁丸出し、鳥取女声合唱団がどうのこうの、中原美幸さんがどうのこうの と言う声も。だから音楽に関心のある人は勿論だが、大抵はどう見ても普段音楽を親しんでいる風ではない。それは演奏への反応で確かめられた。>さあ始まった。主催者の挨拶の後、被災者への献歌が歌われた。
歌うは佐藤亜希子 洗足学園音楽大学卒業 藤原歌劇団団員
カッチーニ作曲 《アヴェ・マリア》
第一部 マリンバ 広谷陽子 須清智子 永井悦子
マリンバ三重奏、音量的に十分すぎる、この広い会場空間に音が満杯状態になる。
とても乗りの良いマリンバアンサンブルだった。関西の人のようだ。
曲目はやさしい曲目が並んでいるので、今日向きのラインナップだ。
次は中国琵琶 演奏はエンキ(閻杰) ピアノ伴奏:田中幹子
エンキさんは大連出身だが、大阪教育大学を出ていらっしゃるから、日本語も堪能、
ユーモアたっぷりの話しぶりもさることながら、演奏は実に達者だ。
途中、ギターやマンドリンなどに似せた表現なども披露。
そう言えば・・想い出した。
きっと、大阪いずみホールでの日下部吉彦さんのランチタイム・コンサートで聴いたことが有るぞ。
間違いない。
先ずは前半、分かりやすい今曲ではあるが、どうもお客さんの反応がイマイチに感じる。
やっぱり普段、音楽に親しんでいない人々が圧倒的なのかも知れない。
こうした機会をたくさん聞いてくだされば、そのうち耳が慣れて肥えても来るだろう。
珈琲豆も良いものを使っている。結構美味しい。
外のロケーションも良い。
スタインウエイ特別仕様 おそらく通常のピアノの何倍かはするだろう。
スタインウエイ独特の音は影を潜めているようで気になってしまう。
さて第二部の始まり
歌の翼さまざま 日本歌曲 カンツォーネ オペラティック・ポップ オペラのアリア
佐藤亜希子 寺内智子 中原美幸(ソプラノ) 加藤利幸(テノール) 今岡淑子(ピアノ)
最初にダイキンのイメージソングが歌われる。
なんとそれは落葉松 知らなかった。
小林秀雄先生はご存じだろうか。
落葉松の秋の空に・・・ なぜ採用されたのだろう?
なぜかわけもなく嬉しくなった。
加藤利幸のオー・ソレ・ミオは喝采、そして寺内智子さんとの二重唱、これはポップなので唯一マイクを使った。
私の名はミミ を歌った中原美幸さん、寺内さんと共に県内から2名が選ばれた意味は深いと思う。
こうした機会を経るごとに歌の本質に近づいていらっしゃる。
寺内さんはおはこのドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》あの紳士の眼差しは しっとりハッキリ堂々。
加藤利幸氏は、再び 女心の歌 またもや喝采、皆さんに分かりやすいのだろう。
今日のメインとおぼしき佐藤亜希子さんはプッチーニの《ツバメ》ドレッタの素晴らしい夢 で余裕のファイナルをつとめた。
最初ハプニングがあるとは告げられていた。
だがまさかまさかの大ハプニングが待っていた。
ピアニスト横山幸雄氏の全く予期しない出演だ。
ビックリ仰天、少しでも知識の有る人にはサプライズだから、一部でおーっと言う声が上がった。
だが大半は、横山さんを知らない風だった。
横山幸雄 数々のコンクール、ロン・ティボー、ブゾーニ、ショパン、
で上位入賞を果たした人。
そして、2010年にはショパン199曲全曲演奏、しかもオール暗譜で弾き切るという前人未到の記録を打ち立て、ギネスにも登録された。
ロン・ティボー入賞者コンサートがサントリーホールで行われたとき、梯剛之さんが二位入賞で出演した。
横山さんもかっての受賞歴が有り、出演された。
それと米子労音出演もある。久々に横山さんを生で聴ける。なんと言うことだ。
しかも5曲も演奏してくださるという。
(実は昨夜このブログをほとんど書き上げた時点で、すべて消えてしまった。すでに深夜の2時近くだった.だから二度目なのだが記憶が少し薄れた程度)
バラード第2番
エチュード 第一番と第12番〈革命〉だったかな
ノクター-ン
英雄ポロネーズ
圧倒的演奏、ほとんど初めて聴く人々の心の臓をもふるわしただろう。
チャリティーだが、これでその中身がグッと膨らんだ感じだ。
横山さんは、体が空いたので立ち寄った。とおっしゃった。
調べると
11日福岡アクロスで大コンチェルト ベートーヴェン、ショパン、チャイコフスキー ラフマニノフ
次は24日東京芸術劇場SPクラシックコンサート。
確かにこの間はスケジュールがない。
立ち寄るって言ったって、ダイキンと何等かの関係があるのだろうか。
多分ここアレスはダイキンの研修施設でホテル的でもあるから、ひょっとしたら今日以前から滞在していたのかも知れないと想像した。だから多分今夜もお泊まりかも知れない。
まさかの出来事に、有頂天の気分。
チャリティー募金もそれなりに・・・。
こんなハプニングならば大歓迎だ。
でもこれで演奏時間が30分延びた。
鳥取に帰って、18時からのおでんやさんの集いに行かなくてはならない。
それでも一生に幾度も有る訳で無い幸運を喜んだ。
ロビーでは出演者の方々が募金箱への投入を呼びかけ。
寺内さんにハイタッチして、チャリンでなく、パサッと。×2
あちこちでチャリンチャリンと音がしていた。けち!
スタインウエイが普通のピアノの音に聞こえた。
音色がまるで普通だ。
もっと倍音が聞こえなきゃなー?
若しピアノの音が・・・横山さんはもっとすごく聞こえた。
ピアノが泣いていた。
by tomiot3 | 2016-06-19 10:22 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)