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コンサート余話の余話

咏-UTAU-の余韻醒めやらぬ昨晩、
録画番組を整理中、テレビの画面が突如として、さだまさし、南こうせつなどの歌が飛び込んできた。
BSプレミアム「熊本地震復興チャリティーコンサートから九州頑張れ」だった。
大きな会場に大挙の人人、マイクによる歌、音量がデカイに決まっている。
だがテレビに流れてくる痩せた歌と声、音楽のメリハリの無さ、
なんだこりゃ、と直ぐにチャンネルを切り替えた。
-UTAU-の質感がすっかり染み付いているから、尚更のこと、
愕然とした質感の差違を私に知らしめたのだ。

彼等の歌だって、大衆に受け入れられているんだから、これを非難するつもりはない。
しかし、真の心を打つとは?を瞬く間に我が脳裏をかけ巡った。
芸術という物の本質を見た気がした。
芸術は人の心に宿る物だ。

もしもであるが、クラシック音楽家も震災復興にもっと出しゃばっても良いのでは無いか。
心に染みる音楽は圧倒的にクラシック音楽に有るでは無いか。
賑やかさだけが心に染みる訳では決してない。
昨日の「ヴィリアの歌」などは典型的に心に染みる。
武満徹の「死んだ男の残したものは」は心に沈静と静謐の温もりを感じさせた。
これこそ芸術だ。

by tomiot3 | 2016-08-01 21:07 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)