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天皇陛下退位のご意志

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8日午後3時、天皇陛下の国民に向けたビデオメッセージが放送された。
約11分に亘り陛下のしっかりとした口調で、吟味されたお言葉を嚙みしめるように語られた。
高齢に加えて、幾度かの病気との闘い、宮中のしきたりを述べられ、
国民統合の象徴としての地位と活動は一体不離との信条があり、
「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じる」と言う根幹を述べられた。
やはり憲法へ抵触しないよう、国民への深い思いやりが根底にあると感じた。
天皇皇后陛下と皇太子夫妻の近年の精力的な行動には、
先の戦争による惨禍への深い反省と不戦への思いが強く感じられた。
安保法制に直接言及されることはなかったが、
間接的に平和憲法のもと恒久平和への思いを語られていた。
この度の生前退位への思いは、不退転のご意志のように聞こえた。
根底には平和憲法の護持と改憲世論への警鐘が込められていると受け止めた。

我々一般国民には様々な自由が憲法で保障されているが、
皇室には大方の自由は与えられていないことにこの度思い至った。
生前退位は皇室典範に規定されていないという。
だが憲法では例え生前退位が行われても何等抵触するものでも無く、
皇室典範に加筆すれば済むことではないかと思う。
いずれにしても政府と国会に委ねられる訳だが、
現政府にとっては苦い物になるだろう。
その勢力には厄介な日本会議が存在し、閣僚の多くが日本会議をはじめ右傾団体に属している事実である。
おそらく、皇室典範を手直しすることには異を唱えるのではないだろうか。
つまり生前退位そのものにも反対だろう。

生前退位に対して国民の多くは好意的で有り、
海外メディアも概ね理解を示している。
毎日新聞が海外の反応を掲載したので参考にされたい。










by tomiot3 | 2016-08-10 22:42 | よもやま・つれづれ | Trackback | Comments(0)