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市響定演をふり返る

昨日の市響定演のマイ投稿に関連して、或るところでひとしきり話題になった。
或る演奏家は、ドッペルコンチェルトには厳しい感想だったと云う事。
演奏自体のことが第一であろうが、自然な成りゆきでホールのことに話が及ぶ。
ホールトーンに乏しい市民会館、打楽器や金管の音量と鋭さを持った音だけを取り上げるとホールの影響は少なくなる。
ところが繊細な音の楽器の場合は、ホールトーンの善し悪しがとても影響する。
昨日の場合、如実にそのことが実証された。
奏者によっては、或るいは楽器によっては、大変な不利な条件下で演奏することになる。
結果として音が飛ばない、聞こえにくい、説得力が無い、に直結してしまう。
その点、ヴィオラはある程度対応できていたが、ヴァイオリンがホールトーンを捕まえられなかった。

話が続く、美術館だ、なんだかんだで無く、キチッとしたホールを造ればいい、
とその方は云う。
私も市庁舎に関して、今の場所で改築するならば、市民会館も取り壊し、周辺スペースを一体整理して、
市庁舎&400~500席のシビックホールを一体化する。
そして周辺は公園化する。
と勝手な構想を抱いていた。
また、美術館構想にも同じようなビジョンを描いた。

市響も定期はなるべく梨花ホールでやって欲しい。
音がまるで違う。
オーケストラの演奏者にとっては、さほどでは無くても聴衆への説得力は格段の差が有る。
ヴィオラの棚橋恭子さんも、響きの良いホールが必要だと再々叫ばれている。
本格室内楽ホールがあれば、音楽文化の発展も様相が格段に変わってくる。
やはり良きハコモノは必要なのだ。
演劇のことはどう考えるか?
実のところ、室内楽コンサートを企画する上で、出来ることも出来ないことが多い。
良き響きと採算バランスが取れるホールの大きさというものが有るから。


by tomiot3 | 2016-10-17 20:44 | 音楽よもやま | Trackback | Comments(0)