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北斎そして応為のこと

このところ葛飾北斎関連テレビ番組のラッシュだ
ドラマ「もうひとりの北斎」は、もう一人ということに強烈に惹きつけられた
もう一人とは北斎の三女お栄のこと
雅号を「葛飾応為(かつしかおおい)」
北斎がおーい、おーいと呼んでいたのがそのまま雅号になったという
ウソのようなホントの話
美人画では北斎の上を行くというし、繊細さは群を抜いているという
「吉原夜景図」「夜桜美人図」など、
息を吞むような、それは一瞬呼吸が止まる、ひょっとしたら心臓も止まるのでは、
ゾクッとする光と影の描写だ

小布施の北斎館に立ち寄ったことがある
お寺の天井画にも仰天だったが、
祭の山車の天井の波図、それに山車の装飾デザイン一切を北斎によったという
2枚の波図が山車の天井に嵌められているが、その額飾りの明るく色彩の豊かなこと並びなきことと思える
その色は調合により20色になるという
色の扱いも天才的だったのだ
それは応為の手になると言われている

北斎は80歳を過ぎて小布施を訪れているが、江戸から徒歩で4回も訪れていると言うから驚きだ
画材などを携行してよくもまあ、と思っていた
三女のお栄(応為)と言う存在が有ったればこそと分かった

11月には東京に行かねばならない、途中是非の立ち寄りどころが二カ所になった
ひとつは黒四ダム、これは大町ルートのトロリーバスが来年で無くなるから、
そしてもう一つは小布施の北斎館
前回はただ見ただけだったので、今回はある程度の知識を得てしっくり見たい

by tomiot3 | 2017-10-09 20:27 | 文化・芸術 | Trackback | Comments(0)