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ダウラにて

ネパールの人

風の強い午後、ダウラに二人のネパール男性が見えた。
鳥取で職に就いているのである。

ネパールの事は先般の野口健さんの話も荷担して
特に興味があった。

最近王制が廃されて共和制になった国。
貧しくて教育レベルも低い。

ご多分にもれず森林伐採が進み、
國土の荒廃が問題だという。

資源のない国、石油はもちろん輸入、
ヒマラヤ山中だから輸送コストもかかる。

人々は森林を伐採して燃料にするのだ。
森林が破壊されれば、当然の帰結として文明が終わる。

この連鎖から脱しなければいけないのは
ネパールに限ったことではない。

私は考えた。
日本に出来ること沢山有る。
先ずは教育支援、つまり教育の輸出だ。
お仕着せではなく、彼らの手で構築させるのだ。

次にエネルギー支援。
自然エネルギーの活用、
バイオマスエネルギーの活用、
これらの経済的、技術的支援を他国に先駆けてするのだ。

ODAでなく他の方法はないものか。
これは土建やの餌食になりそうだから。

私は元は電力技術者。
水力発電所も設計した。
県営発電所一括制御体型も設計した。
空港照明も設計した。

若くしてこれらの設計を任された幸運児だった。
全力投球して早めに退職した。
そして趣味の音楽道に走ってしまった。
要するに人(他人)から道楽とも言われた。

そんな私だが時々冬眠か仮眠から醒めることがある。
本当は根っからの技術やだ。

優秀な人は沢山居る。
私など出る幕ではないが
ネパールの現状を聞くにつけ、ほっとけない気持ちになる。
発想のセンスだけはまだ錆びていないようだ。

ネパールには憲法はおろか法律が整備されていない。
日本国憲法はどうだ。と尋ねた。
すばらしい!と言った。

ゴミのことも話した。
ネパール人と話した初めての教訓は小さくない。

by tomiot3 | 2009-02-13 21:00 | グルメ・食いしん坊 | Trackback | Comments(0)